アイピーディドライシロップの飲み方・味・注意点など【混ぜない|硫黄臭】

アイピーディドライシロップの飲み方・味・注意点など【混ぜない|硫黄臭】

子どもにも使われることのあるアイピーディはぜんそく治療などに使われます。

飲み方に注意が必要な薬で、場合により効果が減弱したり、臭いが強くなって飲みにくくなることもあります。

アイピーディ(主にドライシロップ)についてまとめます。

アイピーディの飲み方【カプセルは11歳~が目安】

アイピーディ(スプラタストトシル酸塩)には以下の種類があります。

  • アイピーディカプセル50
  • アイピーディカプセル100
  • アイピーディドライシロップ5%

ジェネリックはカプセルにはありますが、ドライシロップにはありません。

 

カプセルとドライシロップで適応が異なる点には注意が必要です。

  • ドライシロップ:気管支喘息のみ
  • カプセル:気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、(適応外で間質性膀胱炎)

 

アイピーディは大まかに「アレルギーを抑える薬」と表現されることが多いです。

しかし、アレルギーを抑えるとしてよく使われる「抗ヒスタミン薬」とは違い、「Th2サイトカイン阻害薬」などと表現されます。

 

アイピーディの子ども量は「1回3mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後」ですが、以下の量で使われることが多いです。

  • 3歳以上5歳未満 : 0.75g(スプラタストトシル酸塩として37.5mg)
  • 5歳以上11歳未満 : 1.5g(スプラタストトシル酸塩として75mg)0
  • 11歳以上 : 2.0g(スプラタストトシル酸塩として100mg)

分包品は0.75g/包と1.5g/包があるので、それぞれ3歳以上5歳未満と5歳以上11歳未満の1回量になります。

11歳以上の1回量はアイピーディカプセル100を1カプセルです。

 

なお、3歳未満に使えないわけではありません。

インタビューフォームを確認すると、1歳未満に使用された場合、3歳以上と比較して副作用頻度が上がるというわけでも無さそうです。

アイピーディドライシロップの味と注意点【硫黄臭】・副作用

アイピーディドライシロップはイチゴ風味で、そんなににく飲みにくい味ではありませんが、少々不安定な製剤なので注意が必要です。

 

アイピーディドライシロップを水分に溶かして時間が経つとどんどん分解されていきます。

そして、他の粉薬やシロップと混ぜても分解されることが報告されています。

現在までに次の薬剤との配合変化が確認されているため、配合しないこと。
1) 混合により本剤の含量が低下するもの
クラリスドライシロップ小児用(クラリスロマイシン)、バナンドライシロップ(セフポドキシム プロキセチル)、アトックドライシロップ(ホルモテロールフマル酸塩水和物)、ネオフィリン末(アミノフィリン水和物)、エリスロシンドライシロップ(エリスロマイシンエチルコハク酸エステル)、ミオカマイシンドライシロップ(ミデカマイシン酢酸エステル)、ジスロマック細粒小児用(アジスロマイシン水和物)
2) 混合により塊になるもの
ビソルボン細粒(ブロムヘキシン塩酸塩)、アスベリンドライシロップ(チペピジンヒベンズ酸塩)、フロモックス小児用細粒(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物)、セフスパン細粒(セフィキシム)、スピロペント顆粒(クレンブテロール塩酸塩)
3) 混合により特異なにおいが発生するもの
オノンドライシロップ(プランルカスト水和物)、アレギサールドライシロップ(ペミロラストカリウム)、ベラチンドライシロップ(ツロブテロール塩酸塩)
引用:アイピーディドライシロップインタビューフォーム

全ての薬の中でこれらだけに注意すれば良いわけではなく、調べた一部の薬の中で配合変化が出たのがこれらの薬です。

 

そのため、溶かして飲む場合は、必ず飲む直前に(ジュースなどではなく)水に溶かすようにしてください。

飲む直前であっても、他の薬などとも混ぜないほうが無難だと考えます(お腹の中で混ざるのは仕方ありません)。

 

また、アイピーディの成分はイオウ化合物なので特異な臭いがありますが、分解により硫黄臭が強くなります。

そのため、時に独特な口臭につながることもあるようです。

ただし、副作用報告によると口臭の頻度は0.1%未満となっています(私の感覚だともう少し多いような気がします)。

 

添付文書によるとアイピーディの主な副作用は以下の通り。

〈小児〉
承認時及び特別調査(長期調査)における副作用評価可能症例は 1180例であり、副作用発現率は 2.5%(29 例)であった。主な副作用は好酸球増多 0.6%、AST(GOT)上昇 0.4%、ALT(GPT)上昇 0.3%、嘔吐 0.3%等であった。(再審査終了時)

〈成人(参考)〉
成人に対するカプセル剤の承認時、使用成績調査及び特別調査(長期調査)における副作用評価可能症例は 7526 例であり、副作用発現率は3.8%(284 例)であった。主な副作用は胃部不快感 0.4%、嘔気 0.4%等の消化器症状、ALT(GPT)上昇.5%、AST(GOT)上昇 0.3%等の肝機能障害、眠気 0.5%、発疹 0.2%等であった。(再審査終了時)
引用:アイピーディドライシロップ添付文書

抗ヒスタミン薬とは作用機序が異なるため、眠気が出ることはあまり多くはないでしょう。

抗ヒスタミン薬のよる眠気の強さ(目安)については以下の記事をどうぞ

関連記事

アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、かゆみなどの症状を抑える時に使われる抗ヒスタミン薬は、副作用の眠気が問題になることが多いです。しかし、眠気だけでなく、自覚しにくいインペアード・パフォーマンスにも注意をしておいたほうが良いと考えます。[…]

抗ヒスタミン薬の脳内占拠率(鎮静性)とインペアード・パフォーマンス【眠気が出にくいのは?】

アイピーディを適切に使うために、飲み方への注意は忘れないようにしてください。