モビコールの味や飲み方、副作用や効果発現時間、飲み物との相性など【まとめ】

子どもの便秘は一度慢性化してしまったら、治療に時間がかかることがあります。

うちの子も一時期酷い慢性便秘で、色々薬を試していましたし、浣腸も常備していました。

 

2018年まで日本では承認されてなかった、子どもにも使える便秘薬【モビコール配合内用剤】が発売になりましたのでまとめてみました。

モビコールを上手く飲めないようなら、スポーツドリンクかりんごジュースに溶かして飲んでみて下さい。

モビコールの特徴→60mLの水に溶かして飲む

モビコールは2歳以上の子どもの「慢性便秘症」に使える粉薬です。

 

一包あたり60mLの水分に溶かして飲んでください。

症状や年齢によりますが、子どもの場合は1回で最大2包飲むことになります。

 

薬の効果を十分に発現させるためにも、しっかりと水分を摂るようにしてください。

そもそも水分不足は子どもの便秘の原因になり得ますので、普段から注意するようにしましょう。

 

モビコールはいつ飲んでも良いことになっていますが、出来れば毎日同じぐらいの時間に飲んだほうが良いでしょう。

朝でも夕でも寝る前でも、食前でも食後でも良いです。

 

便秘の状態によって服用量を調節可能なので、他の多くの便秘薬と比較しても使い勝手は悪くはないです。

2歳未満のお子さんには使えないので、従来の便秘薬を使うことになりそうです。

※記事の最後にまとめてリンクを貼っておきます。

モビコールの味は薄めたOS-1みたいな味

モビコール一包を60mLの水に溶かして飲むと、あまり美味しくありません。

薄めたOS-1のような味でした。

別に苦くもないですが、わずかに塩気がありなんとなく飲みにくい味です。
あと、わずかにぬるっとします。
毎日60mL飲むように言われるとちょっと嫌です。

ちなみに、大人の場合は最大で1回4包ですので、240mL飲むことになります。

これはちょっと難易度高いですね。。

 

お子さんに飲んでもらう場合は、何か飲み物に混ぜた方が無難だと感じます。

モビコールの飲み方【牛乳やジュースとの相性】温かいものは?

モビコールは苦い薬に比べたら断然飲みやすいとは思いますが、飲みやすいとは言えません。

色々な飲み物と混ぜて見ました。

モビコールと牛乳やジュースなどの相性

メーカー推奨のりんごジュースでモビコールを溶かしてみたところ、少ししょっぱい味がしましたが、水に比べたらかなり飲みやすかったです。

スポーツドリンクにモビコールを溶かしたとこと、かなり飲みやすく感じました。

 

モビコールを牛乳にも溶かしてみましたが、飲みやすいようなそうでもないような微妙な味でした。

なんとも言えない感じでしたが、わずかに水より飲みやすいかもしれません。

 

忘れてはならないのは、モビコールは慢性便秘の薬だということです。
モビコールをジュースに溶かして飲ませるのであれば、必然的に毎日ジュースを飲ませることになります。

 

可能なら水かお茶で飲む癖をつけたいところですね。

ただ、私の知っているお子さんはほとんどジュースに溶かして飲んでいます。

※2019年8月追記

モビコール 飲み物との相性
モビコールと飲み物との相性のデータをメーカーさんにいただいたので載せておきます。

モビコール+温かい飲み物:50℃以下なら大丈夫そう

メーカーには温かいものには混ぜたデータがないので推奨できないと言われましたが、

温かい飲み物とモビコールの相性を試してみました。

 

まず、沸騰直後のお湯にモビコールを入れてみたところ特に凝固することもありませんでした。

その後、室温(20℃程度)まで冷やしてみましたが、変わらず変化は見られませんでした。

もちろん味も変わりませんので、とりあえず問題は無さそうでした。

 

全部飲み切ってくれるなら、スープやみそ汁に混ぜたら違和感はなさそうです。

※追記
50℃以下の飲み物になら混ぜても良いとMRさんから聞きました。

子ども用に冷ました味噌汁やスープなら大丈夫そうですね。

モビコールの効果【効果発現時間は2~3日】

モビコール開発の経緯として、日本小児栄養消化器肝臓学会から小児の慢性便秘症に対する開発要望がありました。

それもそのはず、海外では以前から子どもの慢性便秘に推奨されていました。

世界的には20年以上前から使われており、2歳以上の子どもに使われ始めてからも15年以上たっています。

 

現在日本で子どもに多く使われている薬は、海外での使用例が少ないものもあり、データが十分とは言えません。

 

今回のモビコールの発売によって、日本における子どもの慢性便秘治療が変わっていく可能性はありそうです。

 

「モビコールが効き始めるのにどれぐらい時間がかかりますか?」と聞かれることがあります。

少し調べてみたところ、以下の情報を見つけました。

モビコールの初回自発排便発現までの日数の中央値(Kaplan-Meier法による推定)は2.0日(95%信頼区間:2.0~3.0日)であった。
参考:モビコール®のClinical Study(小児)

複数の患者さんから「最初の数日はあまり効果が実感出来なかった。」という意見をもらいましたので、妥当な結果と言えそうです。

すぐに効果が出ないことと、味が飲みにくいこと(後述します)により、早めに飲み続けることを辞めてしまうことも考えられます。

薬剤師としてはしっかりサポートしていきたいですね。

モビコールの副作用(下痢など)と薬価【添付文書情報】

モビコールの用法・用量

本剤は、水で溶解して経口投与する。
通常、2歳以上7歳未満の幼児には初回用量として1回1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、 1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔 をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。
通常、7歳以上12歳未満の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、 1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔 をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。
通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、 1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として6包まで(1回量として4包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔 をあけて行い、増量幅は1日量として2包までとする。
参考:モビコール配合内用剤添付文書

年齢によって、1回量や上限量が変わっています。
大人は1回最大4包飲めるようになってますが、その場合は240mlの水に溶かすことになりますね。
水分制限がある方への増量は難しそうです。

モビコールの相互作用

モビコールのインタビューフォームを確認すると、相互作用の項目に「該当しない」との記載があります。
他の薬に影響を与えないので、併用薬が追加になった際にも飲む時間を変えたりする必要がありません。モビコールの比較対象としては酸化マグネシウム製剤が取り上げられると思いますが、こちらは実は色々と相互作用を気にしないといけないので、併用する薬の種類によっては飲む時間を調節するように伝えることがあります。

モビコールの副作用 下痢や腹痛など

有効成分のマクロゴール4000はほとんど体内に吸収されないので、全身性の副作用などのリスクは少ないでしょう。

子どもに対しての国内データでは、食欲減退、腹痛、下痢 の3事象が各2.6%発現となっています。

重篤な有害事象や、投与中止になるような副作用は出ていないようです。
大人のデータは少し異なっていますが、重篤な副作用が出やすい薬ではないと考えます。

モビコールの禁忌

1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2. 腸閉塞、腸管穿孔、重症の炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、中毒性巨大結腸症等)が確認されている患者又はその疑いがある患者[病態を悪化させるおそれがある。]

参考:モビコール配合内用剤添付文書

モビコールの薬価 酸化マグネシウムの10倍以上

モビコール配合内用剤の薬価は「83.9円/包」です。

比較対象になることが多そうな酸化マグネシウムと比較すると、一日当たり薬価は10倍以上のになりそうですね。最近の便秘薬は薬価が高い傾向があるので、そのあたりも考慮しているのかもしれませんが、さすがにここまで差があると使いにくくなりますね。

モビコールは新薬なので14日の処方制限があります。

モビコール配合内用剤は日本では新薬のため、2019年11月末まで14日までしか処方ができません。

用法の項目を読むと、初回は1日1回までという制限もついています。

 

2歳~7歳未満のお子さんの場合は、初回は14包までしか処方できません。
2回目以降は最大でも56包までです。

慢性便秘にしっかり使われるようになるのは、14日制限がなくなってからになると思われます。
それから一気に広まるかもしれませんね。

 

子どもに使える便秘の薬の選択肢が増えるのは嬉しい限りです。
しかも今回は、以前から発売が待たれていた商品ですので尚更です。

我が家も含め便秘に悩む家族を数多く見てきましたので、少しでも悩みが減ることを願っております。

 

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