こどもが来ることが多い薬局だと、楽しく待てるようにおもちゃや絵本などを用意している薬局もあると思います。
おもちゃを増やしすぎた結果、お子さんが楽しみすぎてしまってなかなか帰りたがらずに困ってしまった経験はありませんか?
子どものの性格や年齢によって、聞き分けが良いかどうかも大きく変わってきますので、ちょうど良いバランスにするのは難しいですよね。
当然ですが、【こどもが楽しめる】ことと【保護者が喜ぶ】ことは必ずしも一致しません。
絶対的な正解はないと思いますが、こどもが楽しく待てるための薬局づくりについて、自分たちなりに試行錯誤をした結果をまとめてみました。
小児科薬局のキッズスペースは高さを考慮しよう
こどもは座って遊んだり、ハイハイして動き回ったりすることが多く、なかなかじっとしていれません。
床だから遊んではいけないというような考えはないので、床でもどこでも動き回ります。
しかし、多くの薬局は土足で入るように設計されているので、こどもを床で遊ばせることに保護者は抵抗を感じてます。
こどもを自由に遊ばせつつ、保護者の方にも抵抗感なく薬局の待合で待ってもらうためにはキッズスペースがあったほうが良いと考えています。
靴を脱いで座って遊べるスペースがあると保護者としても楽です。
家族連れに人気の飲食店にもキッズスペースがあるところが多いですよね。
お待たせする時間が長いようなら、キッズスペースはなんとか用意したいですね。
広さはもちろん広い方が良いですが、スペースに限界があると思いますから、大人用の待合とのバランスをしっかり考えましょう。
いくら待合が狭くても、1畳ぐらいあればキッズスペースは作れると思います。
キッズスペースを作る場合は、床から高さをつけるかどうかを検討しましょう。
①床からあまり高さをつけないようにする
床から高さをつけないようにキッズスペースを作る場合、用意したいのはマットと、サイドガードになります。
セットのものもあります。
マットだけでも良いですが、サイドガードがあると「靴を脱がないといけない感」が出やすいのでおすすめです。
床から高さをつけない場合のメリットとしては、子どもが嘔吐などをしたときの片付けが比較的簡単なことや、高さがそこまで無いのでサイドガードから落ちてもそこまで衝撃がないことです。
サイドガードから落ちるお子さんは多いですから、安全面を考慮するなら外側にもマットがあっても良いでしょう。
デメリットとしては、床から近いので土足のまま上がってしまう子がいることです。
床から近いので、汚くなりやすい印象もあります。
②床から高さをしっかり付ける場合
キッズスペースを床から高さをつけたい場合、まずは高さをつけるための設備が必要となります。
下に収納があるタイプだと季節ものなどの保管スペースも増えます。
メリットは収納力が増えることと、高さがあるので床のゴミなどが上がってこないことが挙げられます。
デメリットは落ちたら危ないことです。
3面が壁だと落ちるリスクも一面だけで済みますが、そんなスペーズはあまり無いと思います。
角に設置して、出入りする面以外の1面をベッドガードなどで保護するほうが良いかもしれません。
小児科薬局で用意しておきたいおもちゃなど
楽しいおもちゃがいっぱいある薬局のほうが、こどもが楽しいのはもちろんですが、楽しすぎて帰れないようにならない配慮も必要です。
年齢や性格次第ではどうにもならないこともありますが、遊びを区切りやすいおもちゃが多いと帰るきっかけを作りやすいと考えています。
絵本【文字数やページ数が少ないものも用意しましょう】
小さい子向けに文字数もページも少ない絵本は用意しておきましょう。
こどもがグズった時に「これを読んだら帰ろうね」などの対応ができるので、保護者としても助かると思います。
少し大きい子向けには、「ミッケ」や「〇〇を探せ」系の本があると、集中して静かに待てる子も多いです。
おもちゃ【単純で長時間遊べるものをおすすめ】
複雑なものや時間のかかるものは、やめ時がなくなるのでやめましょう。
出来るだけ単純かつ、長時間遊べるおもちゃおすすめします。
個人的にはガチャガチャが良いと思ってますが、「ガチャガチャをいつでもできると思われると困る」という意見も聞きます。
あとは、お絵かきボードなどはあっても良いと思います。
お絵かきボードは小さいものなら100円均一にもあるので用意しやすいです。
小児科の近くの薬局なら、感染症のこどもがたくさん来ます。
感染対策として定期的におもちゃなどを消毒することになるので、消毒しやすいものを選ぶと管理が楽です。
ぬいぐるみなどは清潔に保つのが難しいですし、無いほうが良いぐらいだと思っています。
小児科薬局で用意しておきたいグッズ【その他】
最近の子供向け雑誌はおまけが充実しているので、かなりコストパフォーマンスが良いです。
最新の流行りの情報も入ってきます。
例えば、「めばえ」だと毎月アンパンマンのおもちゃがついてくるので、小さい子には大人気です。
定期購読するなら「めばえ」一択ですね。
2回に1回ぐらいは、薬局では使いにくい付録(水鉄砲とか粘土とか)がついてくるので、そういう時は買わずに、戦隊モノや仮面ライダー、プリキュアの付録が付いている他の雑誌を買うのがおすすめです。
また、紙で工作して作るおまけも多く壊れやすいです。
おまけだから当然ですけどね。。
太めのテープなどでしっかり補強して作りましょう。
薬の空箱やダンボールを補強に使うと長持ちしますよ。
子どもを連れてくる保護者の方は、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんの順で多いと感じています。
お母さん向けに、地域の情報誌やオレンジページなどの雑誌があっても良いかもしれません。
無料のWi-Fiなどを用意しておくと、スマホで動画などを見せることもできるので喜ばれるでしょう。
あとは季節に合わせてウォールステッカーなどを張り替えるのも良いですね。
保育園などに行っていないお子さんは、なかなか身長を測る機会がないので、身長が測れるウォールステッカーも喜ばれます。
当たり前のものばかりだったとは思いますが、多くのお母さんやお子さんを見てきて得た経験をまとめました。
お子さんが楽しく保護者の方も困らないようにバランスを保ちながら、待合グッズを選んでいきたいですね。