子どもの保湿剤の塗り方と大切さ【アレルギーの原因|市販の薬も検討しましょう】

子どもの保湿剤の塗り方と大切さ【アレルギーの原因|市販の薬も検討しましょう】

赤ちゃんの肌って何もしなくてもつるつるだと思われることも多いですが、カサカサになったり乳児湿疹になったり意外とトラブルが多いですよね。

うちの子も結構悩まされて何度も皮膚科に行きました。

 

皆さんお子さんの保湿はどうされていますか?

私の経験上、なんともなくてもちゃんとケアをしておいた方が良いです。

 

しかしそれ以外にも子どもにとって保湿がかなり重要だと言える理由があります。

子どもの保湿の大切さと、保湿剤の塗り方についてまとめていきます。

子どもの保湿の大切さ【アレルギーの原因にもなる?】

新生児は大人よりも肌の水分量が多く、外部刺激から肌を守ってくれる角質層は大人の半分の厚さしかないので、肌トラブルは起こりやすいと言われます。

 

少し成長すると今度は角質水分量も減っていくので乾燥しやすくなります。

子どもの肌は月齢によって変わってくるので、新生児と1歳児では肌のケアも変わってきます。

 

結果として肌トラブルや乾燥が起きてしまい、皮膚のバリア機能が低くなります。

バリア機能が低くなると、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの原因となりやすくなる可能性があります。
参照:The skin as a target for prevention of the atopic march

 

そして、アトピー性皮膚炎の患者さんは、そうでない患者さんと比較して、ぜんそくの可能性が3倍以上高いという報告があります。
参考:Prevalence of asthma in patients with atopic dermatitis: a systematic review and meta-analysis.

 

保湿をすることでアトピーやぜんそくを確実に防げるというわけではありません。

しかし、重要な要素の一つとは言えそうです。

 

また、健康な生後1週間の時点から保湿剤を使用していると、おむつかぶれや皮膚トラブルが少ないというデータもあります。

子どもにとって保湿がとても大切なことがわかりますね。

子どもの保湿剤のおすすめは?→市販の薬でも可

子どもの保湿剤にはいろいろな種類があります。

尿素が入っているもの(例えば大人用の市販のカサカサに塗る医薬品などに含まれていることが多いです)は刺激感を感じる割合が多いと言われますので、子どもには避けたほうが良いと考えています。

 

市販で買える、ドゥーエやキュレルなどの保湿剤は安くはないですが、比較的安心して使えるものだと考えています。

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キュレル
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べたつくのが気にならないのであれば、ワセリンは皮膚の掻き傷対策にもなるのでおすすめです。

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病院に行くことがあれば保湿剤を出してもらっても良いかもしれませんが、医療費の事を考えると予防的に使う場合は市販のものを使ってほしい気持ちもあります。

市販の保湿剤は種類も多く匂いなどもいろいろですが、子どもに使うものは余計なものが入ってないものをおすすめします。

かぶれたりすることも多いですからね。

 

病院で処方してもらうのであれば、ワセリンやヒルドイドが使いやすいと思います。

個人的に一番使いやすいのは、ヘパリン類似物質外用泡状スプレー200gだと考えています。

子どもの保湿剤 塗り方のポイント【回数と量】

保湿剤を塗る回数

保湿剤を塗る頻度に関しては、1日2回以上塗るようにと言われることが多いと思います。

はっきりと決まりがあるわけではないので、2回塗っておけば十分かと思います。

朝と入浴後で良いでしょう。

 

入浴後に塗る場合は、すぐ塗った方が良いという意見と、時間が経っても効果が変わらないという意見があります。

どちらの意見にもデータや理屈があるので、どちらも言われたことがあるかもしれません。

例を挙げると、入浴後のワセリンは早めに塗った方が効果的だと考えますが、ヒルドイドはそこまで急がなくても良いと考えます。

 

私は、「入浴後に塗ったほうが楽だと思いますが、すぐに塗らなきゃいけないと必死になるようなことではないので、大人の方の体を拭いたりしてからでも十分ですよ。」と伝えることが多いです。

 

子どもと一緒にお風呂に入っていると、自分の体が濡れたままでも子どもの体を拭くのを優先してしまいますよね。

その上急いで保湿剤を塗っていたら、自分の体を冷やして体調を崩してしまいかねません。

そこまで必死になる必要はないと考えます。

 

うちの場合、私の仕事が終わる時間が遅く、妻が子どもとお風呂に入ることが多かったので、着るバスタオルを使っていました。

保湿剤を塗る量

保湿剤は皮膚がベタッとするぐらい多めに塗るようにしてください。

チューブ入りの軟膏を塗る量の目安として、「大人の人差し指の一番先から第1関節に乗る量(1FTU)で大人の手のひら二枚分塗れる」というものがあります。

一度その量を試してみると基準になるかもしれませんね。

 

ローションの場合は、一円玉大ぐらいのサイズを同じ範囲に塗るのが適量です。

年齢別の1FTUは以下の画像を目安にしてください。

年齢・部位別FTUの目安

 

 

ステロイドの外用薬の塗り方についてはこちらでまとめてあります。

悪いイメージが定着している印象もありますが、あまり心配しすぎないようにはしてもらいたいと思います。

子どもの保湿剤の塗り方と、保湿の大切さ【まとめ】

・子どもは肌は月齢によって変化が大きい。
・肌トラブルや乾燥が原因でアレルギーなどを引き起こす可能性もあるので保湿は重要。

・保湿剤は尿素入りのものは避けたほうが良いかも。市販のものでも十分。
・保湿剤は1日2回、朝と入浴後にべたっとするぐらいの量を塗りましょう。入浴後は急いでまで塗らなくても良いです。

 

保湿の重要性、保湿剤の種類、塗る頻度と量については理解していただけましたか?

保湿をしなかったからといって問題ないことも多いですし、しっかり保湿してても肌トラブルになることももちろんありますが、できるだけ保湿をしたほうが良いと考えます。

病院に受診して保湿剤を使う際には、医師・薬剤師の指示を守って使用してもらうようにお願いします。