
保護者の方からよく質問される内容です。
錠剤を飲むことを検討する理由はいくつもありますが、その一つとして「苦い薬を嫌がるから」があります。
「苦い薬出さなければ良いのに」という意見もあると思いますが、苦い薬が選択されるのは「治療上ベストな選択だから」ということが多いです。
もちろん苦くないほうが良いですが、「苦い・苦くない」だけで薬を選択することは出来ません。
薬を飲まなければいけない理由を子どもに理解してもらうのも難しいので、飲み方を工夫してあげるしかありません。
苦い薬の飲ませ方については、薬嫌いの子でもなんとか飲める!苦い薬の飲ませ方にまとめてあるので参考にしてください。
しかし、粉薬が苦かったとしても、同じ成分の錠剤ならほとんど苦味を感じず飲めることが多いです。
では錠剤は何歳ぐらいから飲めるようになるのか紹介します。
錠剤はいつから(何歳から)飲める?→5歳ぐらいが目安です
錠剤は5歳ぐらいから飲めるようになると言われていますが、あくまで目安です。
早い子では3歳でも錠剤を飲める子がいますが、どうしても粉薬やシロップが飲めないので、仕方なく錠剤を試してみたらなんとか飲めたという例が多いです。
保護者の方も「苦い粉を飲ませるのが大変だから錠剤を試したい」と積極的に提案される方もいれば、医師から錠剤の提案があっても「心配だからまだ粉の方が良い」と断る方もおられます。
どちらの気持ちも理解できますが、個人的にはあまり焦って錠剤を試さないほうが良いとは思います。
子どもは体が小さいので喉も小さく、大きいものは飲み込めません。
錠剤やカプセル剤が喉につかえてしまって、気管に入り込むことで咳き込んだりしてしまうこともあります。
そのため、最初は小さい錠剤から始めて、何度か試してみながら錠剤に切り替えるべきです。
大人の方でも錠剤が飲み込めない人がいます。
原因が喉の大きさの問題なのか苦手意識なのかわかりませんが、大人でも飲めないことがあるので、小さい子どもが飲めなくてもおかしくはありません。
錠剤が飲めるかどうかに限らず、成長の度合いも子どもそれぞれです。

と焦らない様にしましょう。
では、いざ錠剤を試してみようとなった時には、何に注意をすれば良いのか考えてみましょう。
錠剤やカプセル剤の上手な飲み方は?子ども以外も参考に
ポイント①【口が乾いてないこと、多めの水で飲むこと】
錠剤やカプセル剤を上手く飲ませるためには、飲ませ方にも工夫が必要です。
ご自身でカプセルを水無しで飲まれたことはありますか?
カプセルはたっぷりの水分があればくっつきにくいですが、少量の水だとむしろくっつきやすくなります。
錠剤を飲む場合も、口の中が乾いた状態だと錠剤がくっつきやすくなります。
表面も苦い薬だと、苦味も強く感じてしまうでしょう。
できるだけ錠剤やカプセルを飲む前に口の中をうるおしておきましょう。
口の中にくっついているなら飲み直せばいいですけど、喉のあたりにくっついたら辛すぎますよね。。
多めの水で飲むこともポイントです。
ポイント②【極端に上向きにならない様に飲むこと、飲めたらほめること】
飲むときの体勢にも気を付けるべきポイントがあります。
薬を飲むときには極端に上向きにならないように、少しだけ下を向くぐらいで飲むということです。
上を見上げるように、首を動かしてみてください。
少し喉のあたりが苦しくなりませんか?
パソコンを操作するときのように、わずかに下向きで薬を飲むと飲みやすいですよ。
子どもは口から水をこぼしやすいので、そこは気をつけておきましょう。
子どもは一度苦手意識ができると克服に時間がかかることもあります。
初回からしっかりフォローしてあげましょう。
「飲めた」という自信をつけるために、一番最初はゼリーなどに混ぜてあげても良いかもしれません。
反対に、小さい子に大きい錠剤でも飲めると過信させないことも大切です。
錠剤は何歳から?錠剤やカプセル剤の上手な飲み方まとめ
最初は小さい錠剤から試すようにしましょう。
飲みやすくする方法としては、口を潤しておくこと、多めの水で飲ませること。
薬を飲むときは、ほんの少し下向きぐらいが飲みやすいです。
そして上手く飲めたらしっかり褒めて、自信をつけさせてあげましょう。
錠剤になると苦い薬もほとんど苦味を感じず飲めると思います。
持ち歩きや長期保管も楽になりますし、おそらく薬局での待ち時間も少なくなります。
うちの子もそろそろ錠剤が飲める年齢ですし、ある程度大きいまま食べ物も丸のみ出きているので、一度試してみたいと考えています。
※追記
そろそろ大丈夫かな?と思われたら一度検討してみても良いかもしれませんね。
あなたのお子さんが上手に錠剤やカプセル剤を飲むための参考になると嬉しいです。
子どもの薬の使い方全般については以下の記事でまとめています。