うがいの風邪やインフルエンザ予防の効果と、うがい薬の必要性について

「風邪やインフルエンザが流行っているので、家に帰ったら手洗い・うがいをしましょう。」と言われたことはありますよね?
私もそのように伝えることもありますし、「大雑把に言えば」問題ない伝え方だとは思います。

「大雑把に言えば」というのも、うがいにはインフルエンザの予防効果があるかどうかははっきりしていません。
外から持ち込んだ菌やウイルスを洗い流したほうが良いと言うのはまさにそのとおりの理屈なんですが、インフルエンザウイルスに関しては、そうとも言えません。

風邪に対してはある程度うがいの効果があると考えていますが、私は風邪の予防にうがい薬は使いません。

うがいの効果についてまとめます。

うがいはインフルエンザ予防に効果的とは言えなそう

インフルエンザウイルスが体内に侵入し、喉や気管支の内側にある細胞に付着してしまった場合、細胞の中へ侵入するのに要する時間は、数分~20分といわれています。
流行期でウイルスが空気中に多数ある場合、単純計算では、うがいした後、数分~20分以内に次のうがいをしないとウイルスの侵入を防止できないことになります。
しかしながら、うがいはのどを潤し、乾燥を防ぐ効果があるので、多少の意味はあるでしょう。
参照:一般社団法人大阪市東淀川区医師会

外出時に数分から20分毎にうがいをするのは現実的ではないでしょう。

ちなみに、厚生労働省の「平成30年度インフルエンザQ&A」においても、うがいは特に触れられていません。

インフルエンザを予防する有効な方法としては、以下が挙げられます。

1) 流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。

2) 外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。

3) 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

4) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

5) 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。

参照:厚生労働省 平成30年度インフルエンザQ&A

このように、現在のところ、うがいはインフルエンザに効果的とは言えないでしょう。

じゃあうがいをしなくて良いのか?というとそういうわけでもなく、風邪の予防効果については効果的との報告もあります。

うがいは風邪予防に効果的ですが、うがい薬は必要なさそう

うがいの風邪予防効果についての報告があります。

簡単にまとめると、

①水うがいで1日3回うがいをする
②ポビドンヨード含有のうがい薬を使って1日3回うがいをする
③うがいをしない
の3グループに387人をランダムに分けて、60日間で風邪を引くかどうかを比較したところ、水うがいが一番効果的という結果でした。

効果順で言うと以下のようになります。

水うがい > ポビドンヨードうがい ≧ うがいをしない

この結果が全てではありませんが、私は以下のように考えています。

  • 風邪の予防に水うがいは効果的
  • 風邪の予防にポビドンヨード含有のうがい薬を使う必要はない

【少し脱線】ポピドンヨード含有のうがい薬は習慣的に使わないようにしましょう。

ちなみに、ポビドンヨード含有のうがい薬と言えば、良くテレビCMもしている濃い茶色のうがい薬が有名ですが、最近は無色の商品もあります。

私が子どもの頃には家にありましたし、正直かなり身近な商品です。

殺菌効果は強いので、抜歯後の感染予防などで使うにはかなり効果的でしょう。
何に使うのかが大切だと思います。

 

そして、ポピドンヨード含有のうがい薬を習慣的に使うことで、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性も指摘されています。
Povidone iodine-induced overt hypothyroidism in a patient with prolonged habitual gargling: urinary excretion of iodine after gargling in normal subjects. 

ポピドンヨード含有のうがい薬を使う場合は、習慣的にならないようにすることは注意すべきです。

 

ちなみに、喉が痛くてうがい薬を使いたいなら、【アズレンスルホン酸ナトリウム】が主成分のうがい薬を使用したほうが効果的だと考えます。

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【まとめ】うがいのインフルエンザや風邪の予防効果について

  • インフルエンザ予防効果は期待できない
  • 風邪の予防効果は期待できるが、水うがいで十分
  • ポピドンヨード含有のうがい薬は習慣的には使わないようにしましょう

風邪予防へのうがいの効果についても色々と意見がありますが、風邪やインフルエンザが流行っているときは、他の感染症も流行っていることが多いです。

私はインフルエンザの時期も含めて、帰ったら手洗い・うがいをしています。

 

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