点耳薬の基本的な使い方と注意点【体温程度に温めてください】

子どもは中耳炎になりやすいため、点耳薬を使うことがあります。
しかし保護者の方には点耳薬を使ったことが無い方が多く、使い方がわからず漠然とした不安を感じることもあります。

点耳薬の基本的な使い方や注意点について説明します。

点耳薬の基本的な使い方と注意点【体温ぐらいに温めましょう】

点耳薬は体温ぐらいに温めましょう

点耳薬で起こりやすいトラブルの一つとして、冷たい点耳薬を使って「めまい」が起きることが挙げられます。

めまいを起こさない温度の目安として、体温ぐらいに温めてくださいと言われています。

 

具体的な温度の幅に関してははっきりしたことは言えませんが、20℃の冷水を耳に入れることで眼振(自分の意志とは無関係に眼球が動くこと)をチェックする検査があります。

また、明らかに体温より熱い場合も、めまいや火傷の原因になります。

 

点耳薬は使用前に数分間手のひらで握って、体温で温めてから使うようにしてください。

冷蔵庫で保管するように言われている点耳液については、使用する5分前には冷蔵庫から出して手で握って温めるようにしましょう。

点耳薬に関するその他の注意点

点耳薬は容器の先が汚れないように使ってください。

耳などに触れてしまった場合は、きれいな布などで拭き取るようにしましょう。

 

点耳薬の容器は目薬の容器とそっくりなので、形だけで区別するのは困難です。

目が見えにくくなっている高齢者では、目薬と点耳薬を間違えて使ってしまうことも起こっています。

どこに使う薬なのか、確認してくから使うようにしてください。

 

点耳薬が処方される場合、点耳をするように指導される場合と、耳浴をするように指導されることがあります。

点耳は2~3分程度、耳浴は10分程度横になって薬を耳に入れておきます。

子どもに使う場合は、10分横向きの体勢を保たせるのが大変ですので、テレビを見ながらなど工夫をするようにしましょう。

点耳薬はどういう時に使う?2種類使うこともある?

抗生物質の点耳液は、中耳炎などで使うことが多いです。

ただし、中耳炎ならいつでも使うというわけではなく、鼓膜に穴がある場合のみ効果があるとされます。

急性の中耳炎の場合、多くは鼓膜がやぶれていないため、使う機会は少ないです。
耳漏(耳だれ)がある場合や、治療のため鼓膜を切った場合などに点耳薬の出番があるでしょう。

軽症の中耳炎などの場合には、点耳薬を使うことはあまりないと思います。

 

2種類の点耳薬が処方されることもありますが、その場合は続けて使っても問題ないでしょう。

目薬のように、5分以上は時間を空ける必要も基本的にはありません。
順番も気にしなくても良いことが多いです。
※ただし、医師から指示があった場合はその指示に従いましょう。

中耳炎の予防に出来ることは

点耳薬は中耳炎の時に使うことが多いですが、そもそも中耳炎を予防するために出来ることはないのでしょうか?

急性中耳炎は、鼻やのどにいる菌やウイルスが中耳に入ることで起こります。
子どもの耳管(鼻や喉と耳をつなぐ管)は大人と比べて太く、短く、水平です。
そのため、大人に比べて中耳に菌やウイルスが届きやすく、結果として中耳炎になりやすいです。

 

確実に中耳炎を予防する方法はありませんが、鼻水がたまらないようにしてあげれば、中耳炎の予防につながる可能性はあります。
鼻水が出ているようなら、外に出してあげることが大切です。

鼻をかむか、鼻水を吸引してあげましょう。

 

小さいお子さんは、上手に鼻をかむことが出来ません。
鼻をかめるようになるまでは、鼻水の吸引が現実的です。

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鼻水を吸引しやすくするためには部屋の加湿も効果的です。
お風呂上がりなども吸引しやすいです。

 

繰り返す中耳炎には、十全大補湯という漢方薬などを使うこともあります。

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点耳薬は使い慣れないかもしれませんし、子どもが嫌がることがありますが、適切に使うようにしましょう。