オフロキサシン(タリビット)耳科用液の使い方・注意点・副作用【使用前に温めてください】

中耳炎の治療などで子どもにも使うことのある、オフロキサシン(タリビット)耳科用液について説明します。
保護者の方でも、点耳液を使ったことが無い方は少なくないので、心配になることも多いようです。

オフロキサシン(タリビット)耳科用液の使い方

今回紹介するオフロキサシン(タリビット)耳科用液は以下の2種類の医薬品に関する内容です。

・タリビット耳科用液0.3%(109.2円/mL)
・オフロキサシン耳科用液0.3%「CEO」(71.3円/mL)
※薬価は2019年6月時点

オフロキサシン耳科用液は、タリビット耳科用液のジェネリックのようなものです。
注)後発加算の対象にならない商品ですので、医療関係者の方は分別して理解しておきましょう。

 

耳漏があるなどの鼓膜に穴が空いている場合に限って使われます。

添付文書上の使い方はどちらも共通です。

成人の場合、横向きに寝てから1回6~10滴を1日2回耳に入れて、医師から指示された時間(10分程度が多いと思います)そのままの体勢で待ってください。

起き上がった時に薬液が耳からこぼれないように、ティッシュなどを用意しておくとよいでしょう。

 

子どもに使う場合は滴数を減らすことが多いです。

今日の治療薬には、添付文書外の情報として以下の量の記載がありました。

  • 乳児:1日2~3滴
  • 幼児:1日4~5滴

あくまで目安であり、医師によって処方も異なります。

指示された量を使うようにしましょう。

 

 

小さいお子さんの場合、指示された時間横向きのままではいてくれません。
一緒に横になってあげたり、膝枕などをして、横向きの体勢を保ちましょう。

オフロキサシン(タリビット)耳科用液を使う際の注意点

タリビット薬耳科用液は、渡された時点ではまだ開栓されていません。

薬が入っている袋に記載があるとおり、キャップを時計回りに回すことで開栓できます。
※オフロキサシン耳科用液0.3%「CEO」は違います。

 

続いては点耳薬全般の注意点ですが、薬液が冷たいとめまいが起きることがあります。
使用前に体温ぐらいに温めることで防げます。

具体的には、3分ほど点耳液の容器を手で握って温めておけば良いでしょう。

 

また、点耳容器を清潔に保つために、容器の先端が耳などに当たらないように注意しましょう。

念のための注意ですが、点耳薬の見た目は目薬とそっくりなので、絶対に間違えないようにしましょう。
間違えるわけないと思う方が多いとは思いますが、実際に間違えたという例もあります。

 

リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%など、点眼にも点鼻にも点耳にも使う可能性がある薬もあります(見た目は点眼容器です)。

オフロキサシン(タリビット)耳科用液の副作用

副作用
承認前の調査 424 例中報告された副作用は 0.5%(2 例)で、その内訳は耳痛 0.5%(2 件)、そう痒感 0.2%(1 件)であった。そのうち小児(110 例)では、副作用は認められなかった。また、聴力検査は 100 例で実施されたが、聴力低下は認められなかった。
承認後における使用成績調査(4 年間)3,381 例中報告された副作用は 0.4%(15 例)で、主な副作用は耳痛等の聴覚・前庭障害 0.2%(6 件)、菌交代症 0.1%(4 件)であった。そのうち小児(869 例)では、副作用は認められなかった。
引用:タリビット耳科用液インタビューフォーム

引用にある通り、副作用頻度は少ないです。

点耳液を使用しても、成分が血中へ移行することはごくわずかなので、薬の成分による副作用はあまり心配しなくても良いでしょう。

 

ちなみに、オフロキサシンの飲み薬は子どもには禁忌ですが、上記の理由により基本的に問題なく使えるとされています。
インタビューフォームを参考にすると、およそ1/100程度の濃度になるようです。

小児に対するオフロキサシンの経口投与は、幼若動物で関節異常が認められており、安全性が確立していないので禁忌である。しかしながら、本剤の点耳・耳浴による局所投与については、最高血清中濃度が経口投与の場合に比較して 1/100 程度と低値であり、小児を対象とした臨床試験においても安全性が認められているので使用可能である。
引用:タリビット耳科用液インタビューフォーム

 

また、オフロキサシンの飲み薬については、フェニル酢酸系もしくはプロピオン酸系の非ステロイド性抗炎症薬との併用で痙攣を起こす可能性があります。
こちらも血中濃度を考慮すれば、影響が出る可能性はほぼ無いと考えます。

 

オフロキサシンの飲み薬=点耳薬とは考えないようにしましょう。
※飲み薬と外用薬の関係は薬によって異なります。単純には考えることは出来ません。

また、オフロキサシンの飲み薬による関節異常も、特殊な条件かつ動物でのデータです。
オフロキサシンは30年以上使われていますが、人間の子どもに関節障害が出たという報告は見つけることが出来ませんでした(もしあったら教えていただけると嬉しいです、ただちに修正します)。

 

それでも、オフロキサシンの点滴や飲み薬は出来るだけ控えたほうが良いことに変わりはないと考えています。

オフロキサシン(タリビット)耳科用液は、中耳炎で鼓膜に穴が空いている場合などに使うので、使用頻度が高い薬ではありません。
いざ使う場合には、体温程度に温めてから使うなどの注意点を守るようにしましょう。