【アレグラDSのジェネリック】フェキソフェナジンDS5%「トーワ」の味と基本情報

2019年から子どもへの処方が増えると思われる、フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」の紹介です。

 

この薬は2018年12月発売予定のジェネリック医薬品です。
対応する先発品もありますが、先発品であるアレグラドライシロップは2016年11月ごろから供給不安定のためほとんど流通がされていません。
そのため需要がありながらも使用出来なかった状況なので、”待ちに待った”という気持ちです。
ただし、子どもに使う薬なので、美味しくなければそれだけで使用量に影響を与えかねません。

 

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」の味などの特徴をまとめつつ、先発品のアレグラドライシロップと比較していきます。

フェキソフェナジンDS5%「トーワ」とアレグラドライシロップの比較

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」の基本情報と薬価

白色の顆粒状のドライシロップで、1包0.3gと0.6gの分包品あり。4連包になっている。
ストロベリーヨーグルト風味

 

薬価は 113.40円/g になりました。
一包0.3gか0.6gなので、薬価の計算しにくいですね。。

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」の味

サンプルをまだもらえていないので味はわからないですが、あえて味を変えてあるからには飲みやすくなっていると期待しています。
東和薬品さんはジェネリックの味や印字に結構なこだわりを持って作られている商品が多いので、個人的には評価が高いです。
※追記:先日メーカーさんからサンプルを頂いたので味見をしてみました。

正直に言いますね。

期待していたほど美味しくなかったよ……アレグラの方が明らかに飲みやすい…

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」を粉のまま飲んだ感想

最初口に入れた瞬間はアレグラよりも美味しく感じましたが、数秒後には苦味を感じました。
「あ、これアレグラよりも美味し……いや、これ苦いわ…」ってなりました。

 

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」は口の中で溶けてる途中から苦味が出てきますが、アレグラは溶け切ってから舌の上に苦味が残っているという感じです。早めに苦味を感じるって結構デメリットだと思います。
粒はアレグラの方が大きいように感じましたが、すぐ溶けるので問題ないですね。

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」を水に溶かして飲んだ感想

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」はもはや苦さしか感じませんでした、、
水に溶かさない方が良さそうです。
ちなみに混ぜずに飲んだらまだ苦味を感じにくい印象でした。

子どもは少し苦味を強く感じただけでも飲んでくれなくなったりするので、正直心配ですね。

アレグラドライシロップの基本情報と味

白色の顆粒状のドライシロップで、1包0.3gと0.6gの分包品あり。2連包
ストロベリー味

ストロベリー味ということで口に入れると甘いが、舌には苦味が残ります。
水に溶かすと早く苦味を感じるので、粉のままさっと飲んだほうが良い
とはいえ、フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」よりはかなり飲みやすいと思います。

残念ながら、アレグラドライシロップは現時点で流通が2年近く止まっています。

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」とアレグラドライシロップの包装の比較

両剤とも0.3g/包と0.6g/包があるが、2連包か4連包かの違いがありあmす。
アレグラの方は一列で1日分だが、フェキソフェナジンは一列で2日分になるので、少しわかりにくいかも?
包装は少し違って、アレグラが中が見えない包装になっているのに対して、フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」は透明ポリセロ包装を採用しています。

 

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」とアレグラドライシロップの適応の違い

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」は、以下の適応を申請中です。ただし、発売までに確実に通して来るでしょう。
※追記 適応は無事通りました。

通常、2歳以上7歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg(ドライシロップとして0.6g)、6ヵ月以上2歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回15mg(ドライシロップとして0.3g)を1日2回、用時懸濁して経口投与する。

 

【アレグラのジェネリック】フェキソフェナジンDS5%「トーワ」の類似薬は?

生後6ヶ月から使える抗ヒスタミン薬(鼻水やアレルギーを抑える薬)の粉薬は他にはザジテンドライシロップしかありません。
シロップ剤としてはザイザルシロップが6ヶ月から使えます。

 

ザジテンドライシロップは鎮静作用が強く、眠気や熱性けいれん誘発の原因となる可能性がフェキソフェナジンと比べて高いので、小児科領域では最近あまり使われなくなっています。

ザイザルシロップはとても甘く飲みやすい味です。ただし、6ヶ月ぐらいの子だと甘い味にも慣れていないので嫌がることがあります。

シロップ剤は個包装ではないものが多いため、汚染などのリスクが高く、長期保管には向いていません。旅行時や外出時も持ち歩くのが多少手間になります。

フェキソフェナジンの方が持ち歩きや保管は楽でしょう。

フェキソフェナジン(アレグラ)の注意点

フェキソフェナジン(アレグラ)はジュースと飲むと効果が落ちるので注意が必要です。

詳しくは>>>アレグラ(フェキソフェナジン)の飲み合わせ【グレープフルーツだけでなく、りんご・オレンジジュースにも注意】をご覧ください。

 

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」発売で、治療の選択肢がまた増えます。

味がもう少し美味しければ、もっと積極的に医師へアピールしていたんですが、、

それでも、より適切な治療につながる可能性は十分にあるでしょう。

期待しています。

 

様々な薬と飲み物との相性はこちらでまとめています。

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