子ども用の虫よけの比較と注意点【ディートとイカリジンの違いを説明】

患者さんから聞かれることも多い、子どもの虫よけについてまとめてみました。

 

結論から言うと、子ども使う効果的な虫よけはイカリジンを主成分とする、天使のスキンベープなどがおすすめです。

子どもの虫よけの種類

日本で販売されている虫よけの成分を大きく分けると、以下の3種類になります。

  1. ディート含有
  2. イカリジン含有
  3. それ以外(ハーブなど)

 

ハーブなどが主成分の虫よけに関しては、今回は検討していません。

ディートとイカリジンについて説明と比較をします。

ディート含有の虫よけ

ディート(DEET:N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド)は、幅広く使われており、日本の虫よけでも種類が多いです。

日本で市販されているディートは、濃度が5%から30%までの製品があり、濃度が高いほど効果持続時間が長くなります。

 

子どもに使う場合には、安全性への懸念から使用に制限がされています。

  • 6か月未満は使用しない
  • 6か月から2歳までは1日1回
  • 2歳から12歳までは1日1~3回

※ディート濃度が30%の虫よけは、「12歳未満の子供には使用しないこと。」となっています。

 

厚生労働省も以下のように注意を呼びかけています。

目に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。
万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。
また、具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。
引用:ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について

実際にディートを使ったことに起因すると考えられる副作用の報告は無いようですが、念の為注意しておきましょう。

衣服の上からスプレーすると変色などのおそれがある点にも注意してください。

イカリジン含有の虫よけ

イカリジン含有の虫よけが日本で発売されたのは2016年ですが、海外では何十年と使われており、使用経験やデータも多いです。

イカリジンの効果はディートと同じぐらいにもかかわらず、安全性が高い上、作用時間も長いとされます。
安全性が高いので、子どもへの使用制限も特にありません。
参考:Trends in insect repellent formulations: A review.

 

子どもにも使う可能性があるなら、イカリジンのほうが使いやすいと考えています。

その他にディートと違う点として、イカリジンは服の上から使っても大丈夫です。

 

ここまでイカリジンのメリットばかりの説明になりましたが、ディートに対して劣る部分もあります。

イカリジンは、ディートと比較すると、効果がある虫の種類が限られています。

イカリジンが効果があるとされるのは、蚊、ブヨ、アブ、マダニです。

ディートの場合は、蚊、ブヨ、アブ、マダニに加えて、ツツガムシ、南京虫などにも効果があるとされます。

そのため、ツツガムシや南京虫までカバーしようと思うのであれば、ディート含有の虫よけをおすすめします。

 

個人的には、ちょっと公園で遊ぶぐらいならイカリジンで十分だと考えています。

山の中に入る場合や衛生面が気になるような場所へ行く場合などは、ディートのほうがより安心ですが、子どもへの使用は制限を守って使うようにしてください。

ディートとイカリジンを比較

簡易比較表

虫よけの成分ディートイカリジン
年齢制限12歳以下は使用に制限ありなし
効果のある虫蚊、ブヨ、アブ、マダニに加えて、
ツツガムシ、南京虫など
蚊、ブヨ、アブ、マダニ
服の上からの使用×
作用時間2時間~(低濃度のもの)6時間~

効果で選ぶなら

イカリジンの倍の濃度のディートがほぼ同等な効果になるようです。

つまり、イカリジン15%とディート30%の効果はほぼ同等と言えます。

値段で選ぶなら

私調べですが、低濃度ディートが一番安く、ついでイカリジン、高濃度ディートとなります。

ドラッグストアなどで安く売られているものは、低濃度ディートの虫よけが多いです。

低濃度ディートだから効果がないというわけではありませんが、効果時間は短いでしょう。

自宅の庭の手入れぐらいなら低濃度ディートでも十分だと思います。

私は「天使のスキンベープ」などを使っています

天使のスキンベープにはエアゾール(普通のスプレー缶)だけでなく、ジェルタイプやシートタイプもあるので、使い勝手に合わせて選びましょう。

Amazonのリンクから、色々な種類が選べます。

 

天使のスキンベープなら長時間効きますし、年齢も気にせず使えます。

スプレータイプの虫よけをを選ばない理由は、虫よけ成分を吸い込むリスクを減らしたいからです(個人的な印象で、データはありません)。

我が家の虫よけ
ちなみに、我が家では比較的安価なディート10%の虫よけも使用しています。

以前に買った商品ですが、主に自分が外で短時間作業するときに使ってます。

最後に:医薬品などは説明をしっかり読んで使いましょう

虫よけスプレーを使用する際に、毎回容器の注意事項を読む人は多くないと思いますが、今回紹介したディートやイカリジンを含むものは【医薬品】もしくは【医薬部外品】です。

ディート含有の虫よけの場合、12歳未満への使用制限もありますが、使用した後に気がついて心配になることもあるかもしれません。

個別の商品ごとに注意すべき内容が書かれていますので、使用前に確認してから使うようにお願いします。

 

ちょっとしたお出かけなどに使うことを目的としている場合、子育て世帯ならイカリジン含有の虫よけを用意しておいたほうが無難だと感じます。