バラシクロビル(バルトレックス)顆粒の飲ませ方・副作用や注意点【水ぼうそう・ヘルペス】

水ぼうそうやヘルペスの時に、こどもにも使うことのある、バラシクロビルの飲ませ方や副作用などについて書いていきます。

バラシクロビルは水ぼうそうやヘルペス、帯状疱疹などに使う薬です

バラシクロビル(商品名バルトレックスなど)は、水ぼうそう、ヘルペス、帯状疱疹などに使われる抗ウイルス薬です。

これらの病気は全てヘルペスウイルスが原因で起こる病気で、そのヘルペスウイルスを退治します。

バラシクロビルは体内でアシクロビルという成分に変わって、それが効果を出します。

 

こどもに使われるバラシクロビル製剤は基本的に顆粒です。
体重20kg程度からは量としては錠剤1錠でも問題ないですが、錠剤が大きくて飲み込みにくいと思います。

 

薬の量は病名によって異なりますが、1回25mg/kg(顆粒として0.05g/kg)を1日3回飲むのが基本です。
ただし、体重10kg以上の単純ヘルペスの治療の場合などは例外として、1回量は同じで、1日2回飲むのが基本となります。

アシクロビルと比較すると、飲む回数が少なく済むのが最大のメリットです。

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1回で飲む最大量は、単純ヘルペス治療などは500mg、水ぼうそうや帯状疱疹は1000mgとなる点も異なります。

薬を飲む期間も病気により異なります。

こどもに使う場合、まず以下の日数使用して効果の判定を行います。
単純ヘルペスと水ぼうそう:5日間
帯状疱疹:7日間

 

また、病気になってから早めに薬を飲んだほうが効果的とされており、帯状疱疹なら発疹が出てから5日以内、水ぼうそうなら発疹が出てから2日以内が望ましいとされています。

バラシクロビル顆粒の飲ませ方

バラシクロビル(バルトレックス)の原薬はとても苦い薬で、とてもそのままでは飲めないような味です。

先発品のバルトレックスも、ジェネリック各社の製品も、顆粒にすることで苦味が表面に出てこないようにしています。

 

上手に飲むためには、噛まずに「飲み込む」ことがポイントです。

アイスなどと混ぜると飲みやすくなるため推奨されることも多いですが、【絶対に噛まないように】注意するようにしましょう。
バラシクロビルをアイスに混ぜて口に入れたら、速やかに飲み物で流し込むと噛まずに飲めます。

また、飲み物と混ぜることも基本的に問題はないですが、薬の比重が重いため底に溜まりやすく、全量飲むのが大変になることがあります。

 

バラシクロビルに限りませんが、どうしても粉薬が苦手なので、錠剤を割ってほしいという要望を受けることがあります。
バラシクロビルの錠剤も割るととても苦いですので、粉が苦手だとしても粉のまま飲んだほうがよっぽど飲みやすいでしょう。

バラシクロビルの副作用や注意点、過量投与など

バラシクロビルをこどもに対して使った場合の副作用としては、以下のように報告があります。

造血幹細胞移植患者を対象とした臨床試験において、総症例 19 例中、臨床検査値異常を含む副作用はみられなかった。(承認時)
水痘を対象とした臨床試験において、総症例 43 例中、2 例(4.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告されている。その内訳は、肝機能検査値の上昇、便秘各 1 例(2.3%)であった。(顆粒剤承認時)(「臨床成績」の項参照)
水痘を対象とした特定使用成績調査 369 例中、3 例(0.8%)に副作用が報告された。その内訳は、蕁麻疹 2 例(0.5%)、下痢 1 例(0.3%)であった。(再審査終了時)
引用:バルトレックスインタビューフォーム

基本的には副作用頻度が高い薬ではありません。

 

上記の副作用には記載されていませんが、脱水と意識障害の2点には注意をしておきましょう。

バラシクロビルは体内でアシクロビルに変化しますが、脱水などが原因でアシクロビル濃度が高くなりすぎると、腎障害のリスクになります。
高熱や下痢がある場合などは、意識的に多めの水分を飲むようにして、脱水にならないように注意しましょう。

また、とても少ないですが意識障害の報告があり、自動車の運転等には注意するように説明することとされています。

 

過量投与に関しては、以下のように記載があります。

本剤の過量投与により、急性腎不全、精神神経症状(錯乱、幻覚、激越、意識低下、昏睡等)が報告されており、嘔気・嘔吐が発現する可能性も考えられる。
引用:バルトレックスインタビューフォーム

どのような薬であっても、過量にならないように、一回に飲む量はしっかりと確認するようにしてください。

バラシクロビルと他の薬の相互作用

バラシクロビルと併用注意とされている薬には、シメチジン、プロベネシド、ミコフェノール酸モフェチル、テオフィリンがあります。

その中でも、テオフィリンはぜんそくなどに使うことがあるため、この中では一番こどもにも併用される可能性が高いでしょう。

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その他の3種類も使用されることは多くないと思いますが、以下のような疾患で使うことがあります。

  • シメチジン:PFAPA
  • プロベネシド:高尿酸血症
  • ミコフェノール酸モフェチル:ループス腎炎、腎移植

短期間しか飲まない薬であっても、相互作用には注意が必要です。
お薬手帳をしっかり活用していただければと思います。

 

水ぼうそうは原則として、発疹がすべてかさぶたになるまでは出席停止となります。
バラシクロビルが処方された場合、しっかり飲みきるようにしましょう。

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