ケフラールとL-ケフラールの味と飲み方【L-は20kg以上の子どもから使えます】

ケフラールとL-ケフラールの味と飲み方【L-は20kg以上の子どもから使えます】

ケフラールとL-ケフラールの味や飲み方について紹介しています。

「ケフラール」と「L-ケフラール」はしっかりと区別して考えましょう。

 

どちらも第1世代の経口セフェム系抗生物質のセファクロルを成分とする薬ですが、「ケフラール」は1日3回、「L-ケフレックス」は1日2回飲む薬です。

「ケフラール」から順番に説明していきます。

ケフラール細粒小児用の味と飲み方【多少苦い】

ケフラールのカプセル剤は20kgから飲める成分量です。

2号カプセルなので、1.8cm×0.64cmほどの大きさがあり、小学校低学年ぐらいのお子さんでも抵抗感を感じられることがあります。※2号カプセルを大きくて飲めないという成人の方も稀におられます。

そのため、子どもには細粒が選択されることが多いです。

 

ケフラール細粒小児用100mgはオレンジの風味がある薄めの黄色の細粒で、甘味はありますが、多少は苦味も残ります。

 

酸味があるもの(ジュースやスポーツドリンクなど)と混ぜると苦味が目立つ印象があります。

対して、甘めのヨーグルトやチョコペーストなどに混ぜると飲みやすく感じます。

 

牛乳やジュースなどに溶かしてから時間が経つと、成分量の減少が早い傾向があるようです。

何かに混ぜる場合は、混ぜたらすぐに飲むようにしましょう。

 

ケフラール細粒は味も少し気になるかもしれませんが、薬の嵩の多さのほうが飲みにくい要因となることが多いです。

 

体重20kg未満の子どもは1日20~40mg/kg、20kg以上(成人も含む)は1回250mgを3回に分けて服用します。

20kgの子どもが飲むケフラール細粒の量は通常2.5gとかなり嵩が多めの量になり、さらに多少なり苦味もあります。

嵩はどうしようもありませんので、飲みにくい場合は味に工夫をしてあげるようにしてください。

 

ケフラール細粒小児用100mgのジェネリックには、20%製剤のセファクロル細粒20%「日医工」200mgがあります。

ケフラール細粒の飲みにくさの一つである「嵩」を減らすことができるのは大きなメリットと言えます。

このように%が異なる抗生物質の例として、アモキシシリン製剤のワイドシリンなどもあります。

服用者のニーズに合った製品と言えるのでないでしょうか。

 

ケフラールは食前・食後はあまり気にせず飲んでも問題ありません。

ほとんどの薬に言えることですが、光や湿気には注意して保管するようにしてください。

報告されている副作用頻度はそこまで高いとは言えませんが、発疹や下痢などの消化器症状には注意しておきましょう。

L-ケフラール顆粒の味と飲み方【噛んだりしないように】

「L-ケフラール顆粒375mg」は顆粒に工夫をすることで、1日2回の服用で1日3回の「ケフラール」と同等の有効性を示します。

 

L-ケフラール1包に成分のセファクロルが375mg含まれていますが、胃溶性が150mg+腸溶性が225mgの組み合わせで、長時間効果が続くようになっています。

このバランスを崩さないためには、1回量がL-ケフラール顆粒375mg1包もしくは2包のようにする必要があります。

そのため、L-ケフラール顆粒は目安として体重20kg未満のお子さんには使えません。

 

通常、体重20kg以上の子ども及び成人は朝夕食後に1回1包ずつ服用します。

L-ケフラールは表面にはコーティングがあるので特に苦味は感じず、まず問題なく飲めるでしょう。

 

噛んだり潰したりしてコーティングを剥がすと、効果時間が短くなる可能性があります。

水でさっと飲むことを推奨します。

なお、コーティングがあるので水などには溶けにくいです。

 

また、制酸剤などのアルカリ性薬剤と併用した場合も効果時間に影響が出る恐れがあります。

併用する場合は、出来るだけ時間を空けることが望ましいです。

 

「ケフラール」同様、光や湿気には注意しましょう。

副作用が出たとしても、ほとんどの場合は発疹と下痢などだと思います。

 

似ている名前の薬として、ケフレックス・L-ケフレックスなどがあります。

こちらは違う成分の抗生物質なので、確実に区別しておきましょう。

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