ガバペンチン(ガバペン)の特徴や注意点など【シロップは苦味あり冷所保存で子どもには使いにくい印象】

ガバペンチン(ガバペン)の特徴や注意点など【シロップは苦味あり冷所保存で子どもには使いにくい印象】

てんかん治療で使われることのある「ガバペンチン」は、子どもにもシロップ剤が使われることがありますが、副作用以外にも、苦味や持ち運びの手間などに注意が必要です。

ガバペンチンの特徴や味、副作用や注意点などについてまとめます。

ガバペンチンの特徴とシロップの味情報など

ガバペンチンは1990年代にはすでにてんかん治療薬として使われており、現在では100カ国程度でも承認されています。

他の抗てんかん薬と併用して使われます。

 

ガバペンチンの特徴として、他の多くの抗てんかん薬のように肝薬物代謝酵素に影響を及ぼさないため、他の抗てんかん薬との併用が比較的しやすいと言えます。

ガバペンチン以外にも、イーケプラも同様の特徴を持っています。

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イーケプラの特徴や副作用【ドライシロップの味は苦みがあり|他の治療薬と相互に影響を与えない】

 

てんかんに用いられるガバペンチン製剤は「ガバペン」のみで以下の種類があります。

  • ガバペン錠 200mg
  • ガバペン錠 300mg
  • ガバペン錠 400mg
  • ガバペンシロップ 5%

補足ですが、ガバペンチンをプロドラッグ化した「レグナイト」という薬はレストレスレッグス症候群に治療薬として使われています(子どもには適応がないので省きます)。

 

 

ガバペンの通常1日投与量は以下の表の通りで、この量を1日3回に分けて飲みます。

初日2日目3日目以降最高投与量
3~4歳10mg/kg
(上限600mg)
20mg/kg
(上限1200mg)
40mg/kg50mg/kg
(上限2400mg)
5~12歳25~35mg/kg
(上限1800mg)
13歳以上600mg1200mg1200~1800mg2400mg

食事の影響は軽微なため、食後でなくても問題ありません。

また、効果を持続させるために、投与間隔は12時間以上空けないこととされています。

 

小さい子に使う場合や量の調節を目的として、ガバペンシロップが使われることがあります。

ガバペンシロップはストロベリー風味ですが、原薬の苦味は隠しきれていません。

また、ガバペンシロップは冷所保存(2~8℃)での保管する必要があるため、持ち運びにも少し気を使います。

 

苦味対策としては、錠剤にチャレンジするという選択肢が一番シンプルです。

錠剤が飲めるようであれば、15~20kgから錠剤でも量の調節が出来るようになりそうです。

ガバペン錠の200mgはそこまで錠剤が大きくはありませんが、錠剤にチャレンジする場合は、もっと小さいものから試してみたほうが良いとは思います。

 

錠剤を選択するメリットとして、苦味対策以外にも、冷所保存をしなくて良いことや、持ち運びが容易というメリットがあります。

ちなみに、ガバペン錠も高温での保存には向きませんので、涼しい場所などで保管をお願いします。

ガバペンチンの副作用・注意点・併用注意

てんかん治療薬全般に言えることですが、眠気などの副作用頻度は低くありません。

ガバペンチンも同様で、子どもの副作用報告としては傾眠(うとうとする)が一番多く27.1%で、「本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること」とも書かれています。

投与初期や増量した後などは特に気にしてみましょう。

 

食欲が増えるという副作用も1.9%ほど報告されています。

肥満につながるようであれば注意が必要ですので、体重測定もしておくと良いでしょう。

 

また、プラセボと比較して眼のトラブル(弱視・複視等)の頻度が高かったため、目の見え方についても子どもに確認しておいたほうが良いかもしれません。

 

外国における過量投与(最大49g!)後に見られた症状として、浮動性めまい、複視、不明瞭発語、傾眠状態、嗜眠、軽度の下痢などが報告されています。

 

他の抗てんかん薬同様に、以下の点には注意をしておきましょう。

  • 精神状態に変化が現れたらすぐに相談
  • 急な減量や中止は危険なので、相談の上で

 

前半で書いたとおり、併用注意とされる薬などはほとんどありませんが、以下の2種には注意しておきましょう。

  • 制酸剤(水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム)と同時投与で、ガバペンチンの効果減弱の可能性
  • オピオイド系鎮痛剤(モルヒネ)との併用で、ガバペンチンの効果増強の可能性

 

以下の記事で、子どものてんかんについての簡易的な説明や、その他の治療薬についてまとめています。

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