子どもの薬の飲ませ方や使い方まとめ【粉・錠剤・シロップ・目薬・坐薬・浣腸・塗り薬】

皆さんが小児科に子どもを連れて行くのはどういう時ですか?

熱がでた・鼻水や咳が出た・吐いた・下痢した・ブツブツが出た、など子どもの調子が良くない時が多いと思います。
そういう時は早く帰って子どもを寝かせてあげたい気持ちもあり、結構焦っていませんか?

 

みなさんの負担にならないように、出来るだけ早く正確にわかりやすく説明をしているつもりですが、結果として必要最低限の話しか出来ないことも少なくないです。

いざ薬を飲ませる時になって、疑問を持つこともあるかと思います。そういった疑問に答えれるように薬の事をまとめます。

子どもの飲み薬の飲ませ方まとめ【細粒・ドライシロップ・シロップ・錠剤】

子どもによく使う飲み薬の種類【細粒・ドライシロップ・シロップ・錠剤】

小児用細粒

コーティングで味付けをして苦味をごまかしているものが多い。
水に溶けにくいものが多い。

ドライシロップ

溶かしてやすく作られている。粉のまま飲むのも可。
溶かしてから時間が経つと苦くなるものもあるので、溶かしたらすぐに飲ませてください。
水に溶けやすいので、湿気にも弱い。

シロップ

砂糖などを溶かしてあるので、甘くて飲ませやすいが、日持ちはしにくい。
粉よりも種類が少ないので、選択できないこともある。

錠剤

個人差は大きいですが、5歳ぐらいから錠剤も飲めるようになります。

>>錠剤は何歳から飲める?上手な薬の飲み方も教えます。(関連記事)

錠剤のメリットは、保存や持ち運びが楽なことや、苦味を感じずに飲みやすいことです。
例えば、抗菌薬・漢方薬・ステロイドなどは粉だと飲みにくいものが多いですが、錠剤だとあまり気にせず飲めます。

小さいうちはのどに詰まらせるリスクもあるので、特別な理由がなければ急がない方が良いとは思います。

子どもの飲み薬の飲ませ方【細粒・ドライシロップ・シロップ・錠剤】

粉薬(細粒・ドライシロップをそのまま飲ませる場合)

水に溶かす方法や、お団子状にする方法などがあります。

詳しくは>>赤ちゃんに薬を飲ませる方法【ミルクや離乳食には安易に混ぜない方が良いと考えています】でまとめてあります。

苦い薬の飲ませ方は>>薬嫌いの子でもなんとか飲める!苦い薬の飲ませ方を薬剤師が教えます。をご覧ください。

何かに混ぜるときに重宝する、>>【保存版】薬と飲み物などの相性一覧表とその他の注意事項も良く読まれています。

シロップ(ドライシロップを溶かした場合も含む)

シロップはそのままスポイトやスプーンなどで飲ませてあげましょう。
基本的に飲ませやすい味のものが多いですが、乳児は甘い味も苦手なことがあります。

シロップの飲ませ方については>>水で薄めてはいけないものも!シロップ剤の家での飲ませ方【保存方法にも注意】にまとめています。

錠剤

上手な錠剤の飲ませ方は>>錠剤は何歳から飲める?上手な薬の飲み方も教えます。をご覧ください。

薬を飲ませる時の注意は?

ミルクや食事に混ぜると、全部飲まなかった場合に困りますし、味が変わることでミルク嫌いになることもあります。あまりオススメしにくいです。

薬によっては、一緒に飲ませると期待した効果が出なくなったり、苦くなったりすることもあります。そのような注意が必要な薬が出た場合には薬剤師から説明があるでしょう。

例えば
ヨーグルトや牛乳などと一緒に飲むことで、吸収率が落ちる抗生剤があります。
ヨーグルトやジュースなどの酸味があるものと混ぜると苦くなる抗生剤があります。

そのような情報は、>>【保存版】薬と飲み物などの相性一覧表と飲みあわせなどの注意事項でまとめています。

 

幼児へ薬を飲ませる場合はタイミングを見ながら、粉薬もそのまま飲めるように練習していきましょう。

飲み薬はいつ飲ませればいい?

基本的に「食後」指示が多いと思いますが、絶対に「食後」でなければいけない薬が子どもに出ることは多くないです。

子どもは胃が小さいので、お腹がいっぱいになると嘔吐することもあるので、乳幼児に関しては食前の方が飲ませやすいと思います。
胃への負担も基本的には心配しなくても大丈夫です。
「必ず食後に飲むように」などの指示がなければ食前でも大丈夫だとは思いますが、自己判断はせずに医師か薬剤師には確認してください。

 

1日2回の薬は朝と夕、3回の薬は朝昼夕に飲みましょう。
保育園などでお昼に飲ませることが難しい場合、朝夕寝る前で飲むこともあるかもしれませんが、できるだけ等間隔で飲めたほうが好ましいです。もしそうなる場合は、お昼の分を保育園から帰ってすぐ飲ませて、夕の薬は寝る直前ぐらいまで時間を空けたほうが良いと思います。

もちろん、お昼の分は保育園などで飲ませてもらうのが理想的です。

抗生物質について

細菌などによる病気に効果がありますが、いわゆる【風邪】の原因になるウイルスには効果がありません。
上手く使うことで、細菌による病気を早く治したり、重症化を防ぐことができます。

 

感染症については、>>小児の感染症流行カレンダーとそれぞれの簡単な特徴や出席停止の基準をまとめましたでもまとめています。

インフルエンザについては、>>インフルエンザの基本と注意点にまとめています。

 

抗生物質を飲むと腸内の善玉菌にも影響があり、腸内細菌のバランスが崩れるため、下痢になりやすいです。
抗生物質による下痢は、薬を飲み終わったら自然と戻っていきます。

 

副作用などが問題にならない限り、抗生物質は最後まで飲みきるほうが良いです。
「治ってきたからもう良いか」と自己判断で中止しないようにしてください。

飲み忘れた場合の対応なども含め、詳しくは以下の記事にまとめています。

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薬を飲んだのに吐いてしまったら?

嘔吐の原因

①食べ過ぎ
子どもの胃は小さいので、すぐにお腹いっぱいになります。
胃の容量の目安は子供の体重1kgあたり30 mlなので、5kgだったら150mlで10kgでも300mlでいっぱいになります。
すぐお腹いっぱいになって、またすぐお腹が減るのも納得ですね。

②のどの奥を刺激されたとき
のどが荒れていると、吐くことが増えます。

③不安がある、嫌な匂いや味がするといった心理的な要因
例えば、嫌がる子どもに無理に薬を飲ませたりした時の嘔吐は心理的な要因かもしれません。
少し時間を空ける、気分を変えてあげる、飲めたときにしっかりほめてあげる、などを試してみましょう。

再度飲ませるかどうかの目安はありますか?

ほとんどの薬は小腸で吸収されます。
2歳以上の子は、一時間半ほどで胃に入っているものの半分程度が小腸へ運ばれます。
つまり、飲んで30分以内に吐いたのであれば、薬はほとんど吸収されていないはずなので、薬を再度飲ませても問題ないと考えられています。

 

胃の中身がいっぱいなほど吐きやすくなります。
吐きやすい子の場合は、食事の一時間ぐらい前には飲んでおくのも手です。

子どもの目薬の使い方

目薬を怖がるお子さんも多いです。

緊張をほぐすようにしてあげましょう。

泣いて嫌がっている時に、無理に目薬をさしてもあまり効果は期待できません。

目薬の使い方については>>>目薬のさし方と注意点を解説します【子どもが嫌がる/泣く時の注意点も】に詳しくまとめています。

子どもの坐薬の使い方

坐薬については、>>坐薬の使い方と注意点でまとめています。

 

坐薬をスムーズに入れるために、入れる方を手で温めて少し溶かしたり、ベビーオイルなどの使用をするのも良いと思います。
坐薬を入れる前に手はきれいに洗ってくださいね。

2種類以上の坐薬を入れる時には、入れる順番が逆になると効果が出ないことがあります!ご注意ください。

 

解熱剤の使用目安は、>>子どもの解熱剤の使用目安は?をご覧ください。

子どもの浣腸の使い方と注意点

初めて子どもに浣腸をする時は、不安も大きいと思います。
病院で浣腸してもらうことがあれば、その時のやり方を見ておくと困らないでしょうね。

浣腸は体温程度に温めたほうが良いとされています。

熱すぎると直腸の粘膜に良くないので、40℃は超えないようにしましょう。
洗面器にお湯を張って温めると良いでしょう。

 

入れる前に、中身を少しだしてチューブを少し滑らすか、清潔に使っていたベビーオイルなどを使って、痛がらず挿入できるようにしてあげましょう。

挿入する時は、基本的に左半身を下にした横向きの体勢にしましょう。
赤ちゃんの場合は、オムツ替えの体勢でもOKです。

注入した後は、ゆっくり抜いてあげてから、出来るだけ(3~10分)我慢させてから排便しましょう。
小さい子の場合は我慢させようも無いですから、気にしすぎない様にしましょう。

詳しくは、>>>グリセリン浣腸30の子どもへの使い方と注意点【浣腸はくせになるの?|温めないといけない?】にまとめています。

子どもの塗り薬の使い方

子どもの保湿はとても大切です。
保湿をすることで、アトピーやアレルギーを減らせるデータもあります。

保湿剤の使い方については、>>>子どもの保湿剤の塗り方と、保湿の大切さ【アレルギーの原因|市販の保湿剤も検討しましょう】 をご覧ください。

 

ステロイドの塗り薬には不安感が強い方もおられますが、適切に使えばまず大きな問題は起きないでしょう。

きれいに治っているように見えても、皮膚の内側ではまだ炎症が起きていることもあります。

適切に炎症を抑えていかなければ、繰り返されるようなこともあります。
医師に指示された期間はしっかり続けるようにしましょう。

詳しくは、>>ステロイドの外用薬は副作用が起きないように適切に使いましょうをご覧ください。

子どもの薬の使い方Q&A

薬は良くなったらやめていい?

【良くなったらやめていい薬】と【最後までほうがよい薬】があります。

前者は例えば風邪の時の解熱剤など。
後者は例えば抗菌薬などで、薬を中止すべき副作用などが起こらなかった場合は、最後まで飲み切るようにしてください。

あなたの薬がどちらになるのかは都度、医師・薬剤師に確認してください。

残ってる薬はまた使っても良い?

特別な指示をもらっている場合を除いて、原則として飲み残した薬は処分したほうが良いです。
頓服で使うような、解熱剤やけいれんの薬などは常備しておきましょう。

 

塗り薬などは、清潔に使ってもらっていれば、再使用も問題ないものが多いです。
目薬は開封後1ヶ月以上経過したものは使わないほうが良いです。
目に直接入れるものなので、清潔に保てないと細菌が繁殖してしまって、デメリットのほうが大きくなります。

薬の保管で注意するべきことはなんですか?

適切な保管をするためにはいろいろと注意をした方が良いことがあります。

温度・光・湿度には最低限気を付けるようにしてください。

こちらの記事で詳しくまとめています。

>>薬の適切な保管方法と、保管できる期間の目安【温度・光・湿度・汚染に注意】

 

医師や薬剤師によって説明が変わる部分は多いかもしれませんが、出来るだけ一般的に、かつ自分の経験を踏まえてまとめてみました。
この記事ではまだ触れていないことに関しても、今後もまだ追記していきます。