「はやり目」などの治療に、ステロイドの目薬を使うことがあります。
ステロイドの目薬自体は珍しいものではありませんが、ステロイドの点眼や内服などにより眼圧が上昇することがあります。
ステロイドの点眼や内服などで眼圧が上昇する人を「ステロイドレスポンダー」と言います。
ステロイドによる眼圧上昇【ステロイドレスポンダ-】
ステロイドレスポンダーとは
ステロイドレスポンダーは、ステロイドによって眼圧が上昇しますが、使ってはいけないというわけではありません。
ステロイドの使用による眼圧の上昇に関しては、ステロイドの強さや使用量、使用期間などに影響を受けます。
短期的に眼圧が高くなったとしても、速やかに中止すれば基本的に眼圧は下がると言われています。
ただし、長期間眼圧上昇が続いてしまうと、眼圧がなかなか下がらず緑内障に移行することもあります。
ステロイド点眼を続ける場合は、定期的な眼圧検査が大切ですね。
ステロイドレスポンダーは成人の3~4割、子どもはそれ以上と言われています。
参考:日本眼科医会資料
子どもの方が、眼圧検査の重要性は高そうですね。
ステロイドレスポンダーかどうかは、実際に使用して眼圧を測定しなければわかりません。
「他の診療科でついでに出してもらう」というケースも見かけますが、定期的に眼科に受診することは大切です。
ステロイドをまぶたに塗ることでも眼圧上昇の可能性
ステロイドの軟膏などををまぶたに塗ることでも、同様に眼圧が上昇する可能性があるとされています。
アトピーなどで長期間ステロイド外用を使用する場合も、定期的な眼圧検査は大切です。
まぶたや顔にはプロトピック軟膏を使用する場合もあります。
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症状によっては、ステロイドの治療を優先されることも当然あるでしょう。
でも眼圧検査嫌ですよね。
眼圧検査を嫌がる子どもは多いようです。
眼圧は機械で眼球に風をあてて検査するのが一般的です(他の方法もあるようです)。
私はあの検査が絶望的に苦手でして、1回で終わったことはないです。
早く終わらせたいから頑張っているんですけど、だいたい3回ぐらいで成功します(迷惑)。
「力を抜いて」と言われますが、力抜いたらだいたい目を閉じてしまいます。
眼圧検査を1回で成功させる方法があれば教えていただきたい。。
子どもの眼圧検査を上手にする方法もあれば是非教えてください。
ステロイドレスポンダーについて:まとめ
子どもはステロイドの点眼やまぶたへの塗り薬の使用によって眼圧が高くなりやすい可能性があります。
とはいえ、子どもの目の周囲へのステロイドの使用を否定するつもりもありません。
必要時には適切な量のステロイドを使用し、症状を改善させることは大切だと考えます。
ただし、必要なく長期に継続するのは良くないでしょうし、定期的な眼圧検査も必要になるのではないかと考えます。
自己判断で長期的にステロイドを使用するようなことは無いようにしてください。
アトピーの場合は適切に治療していくことで、長期視点ではステロイド外用剤の量を減らすことも可能でしょう。
過剰に怖がらずに、専門の医師のもと、適切な治療を続けていただきたいです。
ステロイド点眼は過度に怖がる必要はないと考えますが、長期間ステロイドの点眼を使っているのに眼圧検査をしないことは怖がるべきだと考えます。