ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、先発のヒルドイドとは違う使用感のため、以前から好んで使われる方も多かったです。
もともと100g容器(スプレー型)しかありませんでしたが、2019年1月に「日本臓器」、「PP」、「ニット―」の3社から、200g容器(ポンプ型)が発売になっています。
200g容器には100g容器と違う点がいくつかあるので、注意点をまとめます。
個人的には200g容器はかなり使いやすく、特にお風呂上がりに全身に塗る場合などは便利ですし、子どもにも使いやすいです。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの注意点(ポンプ式とスプレー式の違い)
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%の200g容器は「日本臓器」、「PP」、「ニット―」の3社から発売されています。
この3メーカーはパッケージが違うだけで中身は同じものですので、3社共通の注意点ととらえてください。
なお、泡のポンプ式の製剤は先発品であるヒルドイドには存在していません。
ジェネリック医薬品は価格が安いだけでなく、このように使いやすいように工夫されたものもあります。
「日医工」も泡状スプレーを発売しましたが、100g容器しかありません。
以前から発売していた「液状のスプレー」である、ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「日医工」のポンプ部分だけ変更した商品のようで、中身は全く同じだとのメーカー情報です。
①200g容器と100g容器でワンプッシュで出てくる泡の量が違う
200g容器を使用する場合、100g容器と比較して、ワンプッシュした際に出てくる泡の量が倍になります。
広い範囲(全身など)に塗るのであれば、断然200g容器のほうが使いやすいでしょう。
100g容器と200g容器を両方使うことがある場合には、ワンプッシュで出てくる量が倍半分違うので、実際の使用量が大きく変わる可能性があります。
一度出来た習慣はなかなか変えられないもので、普段ワンプッシュで片足分だと思って使っていると、100g容器でもワンプッシュで片足分という使い方になってしまうことがあります。
塗り薬にはそれぞれ適切な塗る量があり、それ次第で期待できる効果も大きく異なることは重要です。
②200g容器はポンプ式で、100g容器はスプレー式
200g容器は置き型のポンプ式でキャップもありません。
保湿剤は毎日使うものなので、容器の扱いやすさも重要なポイントになります。
私も子どもに使ってますが、200g容器のほうが明らかに使いやすいです。
子ども自身で塗る場合も明らかに楽そうです。
欠点としては大きいので持ち運び(旅行など)に不向きなことが挙げられます。
あとは泡ハンドソープと間違えないような場所に置いておきましょう。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの使用感【顔もOK】
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーはヒルドイドのジェネリックで、ほとんどの場合保湿剤として大人から子どもまで使われます。
顔に塗る場合は目を避けて使ってください。また、傷口も避けましょう。
同じ成分でも剤形やメーカーによって違いがあります。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%は、少しベタッとする感じの泡で塗り伸ばしやすく、全身に塗り拡げるのも楽です。
実際に使用していると、保湿されている感じもしっかり残ります。
夏場は少しべたつきが気になるかもしれませんが、基本的にオールシーズン使える商品だと考えています。
対して、ヒルドイドの泡タイプとも言えるヒルドイドフォームは、さっぱりかつ少しひんやりしているので、どちらかというと夏向きの使用感だという印象です。
ヒルドイド全般の使用感については、別に記事にしています。
ヒルドイドシリーズ、およびそのジェネリック医薬品は子どもの乾燥肌などの肌トラブルにも広く使われる塗り薬です。しかし、ヒルドイドシリーズは種類も多く、使用感なども製品毎に異なります。さらにジェネリックにも特徴的な製品が多いので[…]
ヘパリン類似物質泡状スプレーは口コミで評判が広がったケースも
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー200gは患者さんからの評判も上々です。
キャップがないメリットは結構大きく、お風呂上がりにじっとしていない子ども達に片手でさっと塗れるのも良いですし、子どもが自分で塗るのも簡単になったという声もあります。
クリームタイプの製剤に比べればべたつきも少ないですし、使用感もなかなか良いです。
一本でしばらくの間使えるのも、手間が少なくすんで良いとの意見もありました。
保育園のお母さん同士の口コミで希望された例もありました。
個人的にも200g容器は使いやすいと感じますし、塗り延ばすのも簡単です。
置き型容器も使いやすいポイントですが、ワンプッシュで塗れる範囲が広いのが特に便利です。
お子さんの保湿にヒルドイドやそのジェネリックを使っている方は少なくありません。
毎日使うものなので、使いやすさも重視したいですね。