小児ぜんそくの治療などで、モンテルカストチュアブルが使われることは多いですが、先発品のシングレア・キプレスチュアブルは少し特徴的で、あまり子どもが飲みやすい味ではありません。
他のメーカーよりも遅れて発売された「日本臓器」のモンテルカストチュアブルは、他にはないヨーグルト味でとても美味しいです。
モンテルカストチュアブルの味について比較しています。
モンテスカストの基本情報
モンテルカスト(先発品名:シングレア/キプレス)は、気管支ぜんそくなどで使用される、【ロイコトリエン受容体拮抗剤】です。
小児ぜんそくのガイドラインでもステージを問わず使用する可能性がある、ぜんそく治療のベースとしても使われる薬です。
ぜんそくの基本については>>小児ぜんそくの基本と治療薬についてでまとめています。
添付文書上の用量は以下のようになっています。
6歳以上の小児はチュアブルの5mg
大人は錠剤(OD錠含む)の5~10mg
用法は全て「一日一回就寝前」です。
モンテルカストは、一歳未満への安全性は確立していないので、一歳未満のお子さんに使用するのであれば、プランルカスト(オノン)を選択したほうが良いでしょう。
プランルカストについては>>>プランルカスト(先発:オノン)の効果や副作用、飲み合わせ【長期の安全性は?】をご覧ください。
なお、モンテルカストチュアブル5mgとモンテルカスト錠5mgはバイオアベイラビリティ(わかりやすく言うと:吸収される量に差がある)に差があります。
チュアブル錠が苦手だとしても、溶けない錠剤への変更は原則としてはできません。
モンテルカストチュアブルの味を比較(シングレア・キプレスはチェリー味)
味 | メーカー |
チェリー味 | 先発品(シングレア、キプレスチュアブル) モンテルカストチュアブル「明治」など |
イチゴ味 | モンテルカストチュアブル「タカタ」、 モンテルカストチュアブル「DSEP」など |
ピーチヨーグルト味 | モンテルカストチュアブル「トーワ」 |
ヨーグルト味 | モンテルカストチュアブル「日本臓器」 |
※2019年1月時点でのデータです。
すでにジェネリックが発売されている成分の後追い発売の場合、AG(オーソライズド・ジェネリック)以外はあまり目立たないことが多いですが、モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」は良いポイントを狙えている気がします。
モンテルカスト細粒の味などについては、>>>モンテルカスト(キプレス・シングレア)の眠気などの副作用情報と飲み合わせ【飲み過ぎたけど大丈夫?】にまとめています。
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」は味がポイント【ヨーグルト】
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」の採用を検討している理由についてまとめていきます。
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」のサイズ
シングレアチュアブルが直径9.5mm、厚さ4.4mmに対して、
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」は直径9mm、厚さ3.7mmとサイズは小型化しています。
6歳で細粒から切り替えになるので、【初めての錠剤型】となることも珍しくありません。
チュアブル錠とはいえども、小さいサイズのほうが、保護者の方やお子さんの心理的負担は軽減すると思います。
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」の錠剤デザインと添加物
薬品名の印字はされておらず、「Z132」と彫られています。
薬品名の印字ぐらいして欲しいとも思いましたが、
①そもそも遮光保存で服用の直前に出す薬
②一包化することも、他の薬と紛れることも少ないと思われる
の2点から、ほとんど薬品名の印字メリットはなさそうですね。
薬品名を印字する場合には、酸化チタンなどの添加物を追加しなければならないこともあるので、無いほうが良いのかもしれません。
添加物の種類はほとんど同じですが、シングレアのアスパルテームがスクラロースになっていることと、香料が違うだけですね。
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」は美味しいヨーグルト味
さて、メインの内容ですが、モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」はヨーグルト味です。
先日、サンプルをいただいたので、試しに味見をしてみましたが、かなり美味しいヨーグルト味でした。
ほとんど【ヨーグレット】です。
これは嫌いな子あまりいないと思います。
チュアブル錠なので、さっと溶けるし口触りも悪くありません。
シングレアチュアブルや、他のジェネリックはイチゴかチェリー味が多いですが、たまにどちらの味も嫌いな子がいるので、新たな選択肢としてはアリだと考えています。
むしろ、イチゴ味よりもヨーグルト味の方が嫌いな子は少ないような気がします。
もちろんシングレアやジェネリックのチュアブルも美味しいですが、好き嫌いの多い味よりも、無難な味のほうが万人受けして良いのでは?と考えています。
そのため、既存のジェネリックからの全面切り替えも検討しています。
とりあえずは、シングレア・モンテルカストの両チュアブルが嫌いな子におすすめしてみようかと思ってます。
薬を飲むのが苦手な子は>>【保存版】薬と飲み物などの相性一覧表と飲みあわせなどの注意事項も参考になると思います。
モンテルカストチュアブル5mg「日本臓器」のその他の特徴
ちなみに、10錠ヒートの100錠包装しかありません。
先発品含めて14錠ヒートの印象が強い薬なので、錠数間違いには注意をした方が良いでしょう。
28錠包装などの小包装が無いのは在庫管理上のデメリットにもなり得ます。
あとは、「日本臓器」の名前も仰々しくて正直好きではありません。。
市販薬では、「アイストローチ」なども作られていますが、アイストローチ「日本臓器」に名前を変えたら売上が減るのでは無いかと考えています(余計なお世話ですよね。。)
モンテルカスト(シングレア・キプレス)チュアブルの味が苦手で飲めないお子さんにとっては、とても助かる選択肢が増えましたね。
以下の記事で、小児ぜんそくの基本や治療薬についてまとめています。