皆さんはインフルエンザ対策に何かしていることはありますか?
私がインフルエンザの感染予防に毎年していることとしてはこのようなことです。
- 手洗い・うがい※
- バランスの良い食生活
- 疲れを溜めないように、しっかり休息を取る
- 居間や寝室は加湿する
手洗いうがい、バランスの良い食事、休息は一年中言えることですが、インフルエンザ対策としては【加湿】が重要なポイントになります。
インフルエンザ感染予防における加湿の重要性についてのまとめます。
※うがいによるインフルエンザ予防効果は期待できなさそうです。
私は風邪予防を目的としてうがいしています。
詳しくは>>>うがいのインフルエンザ予防や風邪予防の効果をご覧ください。
インフルエンザ対策は【加湿】がポイント
まずは基本となる情報から見ていきましょう。
インフルエンザウイルスは、温度を20℃以上、相対湿度を50%や80%にすることで、感染を抑えられると言われています。
参照:Influenza Virus Transmission Is Dependent on Relative Humidity and Temperature
すべてのウイルスに対して同じことが言えるわけでは無いですが、インフルエンザウイルスについては湿度が重要になります。
冬はただでさえ乾燥する季節ですが、日本の冬はほとんどの地域で暖房を必要とします。
多くの暖房器具は使用することで湿度を下げてしまい、インフルエンザウイルスが感染しやすい環境が出来上がります。
加湿をしていない室内においては、【20℃未満かつ湿度も低いという、インフルエンザが感染しやすい状況】になっていることがほとんどではないでしょうか?
それに対して、湿度が高くてもインフルエンザウイルスの感染力は弱まらないという指摘も出てきています。
参照:Influenza Virus Infectivity Is Retained in Aerosols and Droplets Independent of Relative Humidity.
それでも、現時点で集まっているデータを見れば、加湿をしておいたほうが良いと考えます。
クレベリンなどはインフルエンザの感染予防には効果が期待出来ません
クレベリンや類似の商品は、インフルエンザ対策としてすっかり定着している印象がありますが、ほとんど効果は期待出来ないと考えています。
低湿度(30%)条件下においては効果があるとは言えず、高湿度(50%,70%)条件下では効果はありますが限定的です。
参照:低濃度二酸化塩素による空中浮遊インフルエンザウイルスの制御―ウイルス失活効果の湿度依存性―
家族がインフルエンザに感染している状況において、ほんの少しでも感染する可能性を減らしたいというのであれば意味はあるのかもしれませんが、私はおすすめしません。
首から下げる商品についても、効果の範囲は商品から10cmの範囲に留まりそうなので、期待するほどの効果はないでしょう。
参照:身体装着型の二酸化塩素放散製剤の検証
体に影響の出ないような微量の塩素が空気中にあってもほとんど効果はないと考えていますが、インフルエンザウイルスを直接消毒するのであれば塩素は有効です。
この2つを混同しないようにしたいですね。
やはり、インフルエンザ対策には、加湿をすることが大切だと考えています。
【インフルエンザ対策】子育て家庭におすすめの加湿器は?
インフルエンザ対策には、しっかりと加湿をすることが大切です。
素早く加湿ができる加湿器を選びましょう。
子どもがいることも想定すると、やけどのリスクがあるなど、危険性が高い加湿器にも注意しておきたいですね。
【スチーム式加湿器】熱い湯気が出てくるので子どもには注意!
【スチーム式加湿器】のメリット
素早い加湿が可能。
加熱するので細菌やカビなどの心配は少ない。
室温も下がりにくい。
【スチーム式加湿器】のデメリット
熱い湯気が出てくるので、子どもが触らないように注意が必要。
【気化式加湿器】加湿に時間がかかります
【気化式加湿器】のメリット
電気代が安い
【気化式加湿器】のデメリット
加湿に時間がかかる。
フィルターのお手入れが必要。
【超音波式加湿器】加湿器病に注意
【超音波式加湿器】のメリット
電気代が安い。
可愛いデザインが多い。
アロマオイルなどを入れれるものも多い。
【超音波式加湿器】のデメリット
水滴を飛ばすような加湿方式のため清潔に保てていないと細菌やカビもばらまくことになるかもしれない。
加湿器病への注意が必要(後述します)。
【ハイブリット式加湿器】子育て家庭におすすめ
特徴:最初はスチーム式で加湿し、湿度が上がったら気化式に変化する。
【ハイブリット式加湿器】のメリット
比較的素早く加湿が可能。
加熱するので細菌やカビなどの心配は少ない。
【ハイブリット式加湿器】のデメリット
月一回程度はフィルターのお手入れが必要。
私は加湿器トップシェアのダイニチのハイブリット式を選択しました。
- 子どものやけどが心配なので、スチーム式は除外。
- 細菌などの心配があるので、超音波式は除外。
- 素早く加湿したいので、気化式は除外。
消去法ですが、以上の理由により、私はハイブリット式加湿器を選択しました。
我が家で使っているのは数年前の商品ですが、現在のモデルはこちらです。
ダイニチは加湿器でトップシェアを占めています。
音も比較的静かなので、寝室で一晩中つけていても特に気になりません。
お手入れも月に一度のクエン酸でフィルターを洗浄するぐらいです。
最大5シーズンフィルターを使えるようですが、我が家では毎日ガンガン使っているので、フィルターは2年ぐらいで交換しています。
フィルター掃除をもっと簡単にしたいのであれば、パナソニックの加湿器が良さそうです。
約10年交換不要で、月に1回水洗いするだけで済みます。
加湿器病には注意してください【まめに掃除しましょう】
加湿器をまめに掃除してないと細菌やカビなどの微生物が繁殖しやすい環境になります。
それを大量に吸い込むことで、咳や発熱などの原因になる加湿器病(過敏性肺臓炎)を起こすことがあります。
特に超音波式の加湿器は、熱を使わずに加湿するので、適切に掃除をしないとそういった原因になりやすいのでご注意ください。
【加湿】は手軽に家でできるインフルエンザ対策の一つです。
小さいお子さんや高齢の方がおられる家庭では特に意識しても良いと思います。
インフルエンザの基本については>>>インフルエンザの基本と注意点【痛み止めや風邪薬を使わない方が良い?】をご覧ください。