赤ちゃんに粉薬を飲ませる方法【飲めない時に試してみましょう|ミルクや離乳食には混ぜない方が良いです】

初めて子どもに薬を飲ませるときは、どうやって飲ませたらいいのか全然わからないですよね。

特に離乳食を始める前のお母さんから相談を受けることが多いです。

母乳しか飲んだことがないケースでは、コップやスプーンを使ったこともないですから仕方ないと思います。

 

赤ちゃん~幼児へのくすりの飲ませ方についてまとめました。

【赤ちゃんに粉薬を飲ませる方法】おだんご法:どこでもできるのがメリット

薬局などでよく勧められるのは、【おだんご法】だと思います。

 

粉薬をに数滴の水を加えて作ったおだんご(ペースト~ブヨブヨするぐらいの硬さ)を、ほっぺたの内側につけます。

コップで水分が飲める場合は、お水などで流し込んであげましょう。

ミルクや母乳しか飲んでいない場合は、薬を付けてから、ミルクor母乳を飲ませてあげてください。

 

おだんご法は、適切な水の量の調節が難しいです。

水を1滴減らすと全然足りない、水を一滴増やすとドロドロになるということも珍しくありません。

毎回ちょうど良い水分量を伝えることが理想的だと考えていますが、薬の量や組み合わせが少し変わるだけで変わってきます。

そのため、『水を◯滴加えてでダンゴを作ってください。』と説明するのがかなり困難です。

 

薬の種類によっては、おだんごを複数個作らないといけなくなるかもしれません。

飲み込むのが大変になるので、おだんごはあまり大きくしないでくださいね。

 

おだんご法の最大のメリットは、特別なものを用意しなくても良いことです。

必要なのは水と小さい器ぐらいで、家にあるものだけで作れるます。

 

もう一つのメリットは、表面積を減らせること。

苦い薬やまずい薬の場合、表面積を減らすことで味を感じにくくすることも期待できます。

【赤ちゃんに粉薬を飲ませる方法】スポイト法:個人的におすすめしてます

赤ちゃんへの薬の飲ませ方として、個人的におすすめなのは【スポイト法】です。

 

粉薬を少し多めの水(それでも数滴で十分です)を加えて液状にして、スポイトで飲ませてあげます。

舌の上に落とすと、舌で押し出したりすることもありますし、あまり喉の奥に落とすとむせたりする原因にもなりかねません。

できれば、横向きに抱っこして、ほっぺの内側に落としてあげると良いでしょう。

 

水が多すぎると何度もお薬を口に入れることになり、嫌がられることも増えるので注意しましょう。

小さいスポイトでは、一度に2mL程度しか吸えないと思いますので、出来るだけ2mL未満にしたいですね。

 

スポイト法は、離乳食を食べたことのない月齢の子でも抵抗感なく飲ませてあげられます。

デメリットはスポイトを用意しないといけないことですが、無ければ先の小さなスプーンで代用することも可能です。

 

スポイトって買うの?
無料でお渡ししている薬局もあります

スポイトは薬局によっては無料で渡してくれるところもあります。

しかし、安いスポイトでも一本10~15円ぐらいはかかるので、「お好きなだけどうぞ」としている薬局は少ないと思います。

私の印象では、スポイトを一本30円~100円で販売しているところが多いと思います。

 

一度使ったスポイトは最低限水洗いはするようにしてください。

雑菌の温床になりかねません。

 

熱湯消毒やレンジで殺菌ができれば良いんですが、無料で渡してもらえるスポイトの場合、熱に弱いものが多い印象です。

ミルトンなどで消毒して十分にすすぐ、ぐらいしか家で簡単にできる殺菌方法が思い当りません。

 

以下のようなスポイトだと、煮沸も電子レンジも使えるので便利かもしれませんね。

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【粉薬が飲めない時】おだんご法とスポイト法どっちが良い?

粉薬を飲んでくれない
色々試してみるのが大切です

何度試しても粉薬が飲めない時は色々試してみるのが大切です。

おだんご法で飲めなかった子がスポイト法で飲めることもありますし、その逆もあります。

子どもにもみんな個性があり、甘いのが苦手、苦くても平気、味が濃いのが苦手、量をたくさんは飲めない、色々と得意不得意があります。
兄弟で得意不得意が違うこともあります。

全然薬を飲ますのに困らない子もいますが、そうでない子は色々な方法を試してみてあげてください。

粉薬はミルクや離乳食には混ぜないほうが無難+ワンポイントアドバイス

薬の種類によっては、水以外のものに混ぜて飲ませることも可能です。

組み合わせによっては薬の効果が増減したり、とても苦くなることもあり得るので、安易に混ぜるのはおすすめしません。

薬と飲み物の相性については、>>>薬と飲み物などの相性一覧表と、味や飲みあわせなどの注意事項【苦味の強さも比較しています】が参考になると思います。

※一部、水にも混ぜない方が良い薬もありますが、薬をもらうときに指導されるはずです。

 

また、ミルクや離乳食に混ぜることはあまり推奨できません。

ミルクや離乳食に薬を混ぜることで、当然味は変わります。

苦い薬を混ぜてしまった場合に、ミルクや離乳食を嫌がることがあります。
実際にそういうお子さんを何人も見てきました。

薬を何かに混ぜる際に絶対に忘れないでほしいことは、その混ぜたものを「まずいもの」として認識してしまう可能性があることです。

小さいお子さんが離乳食やミルクを飲まなくなってしまったら大変ですので、気を付けていただきたいと思います。

 

最後にひとつだけ追加でアドバイス。

薬の種類にもよりますが、粉薬は基本的に噛まない方が良いです。

抗生剤を中心に、噛んだらとても苦くなる薬は多いです。
そのため、「食べる」よりは「飲み込む」を意識した方が、良いと思います。

 

個別の薬についての相談は、薬をもらった薬局や、かかりつけ薬剤師に確認するようにしましょう。

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苦い薬の飲ませ方は>>>苦い薬の飲ませ方を薬剤師が教えます。を参考にしてください

薬を嫌がって飲まないときに役立つ、薬と飲み物の相性一覧です。
混ぜないほうが良い組み合わせや苦さの判断にも使えると思います。
>>>薬と飲み物などの相性一覧表と、味や飲みあわせなどの注意事項【苦味の強さも比較しています】

 

子どもの薬の使い方全般については以下の記事でまとめています。

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