ワセリンはかなり使いやすい軟膏で赤ちゃんにも処方されることがあります。
傷口の保護やリップクリーム代わりにもなります。
ドラッグストアや薬局でも売っていたり、Amazonなどのネット通販でも買うことが出来ます。
便利に使えるワセリンについて説明します。
ワセリンは赤ちゃんから使えます。保護効果もあり
ワセリンは石油を原料とした、保湿剤などの目的で使われる軟膏です。
ベタッとした質感で、様々な軟膏の基剤(ベース)として使われています。
目に入れて使うことを目的とした「眼軟膏」にも使われています(眼軟膏以外は目に入れないようにしてください)。
ワセリンは赤ちゃんから使えますし、顔や唇、軽い傷口など様々な場所に使えます。
単独で使う場合、保湿剤や保護剤などとして使うことが多いです。
保湿剤として使う場合は、皮膚の表面に膜をはって水分の蒸発を防ぐことを目的としてます。
肌の水分量を増やすためのものではありません。
そのため、お風呂上がりや化粧水を塗ったあとなどの水分が多い状態で使ったほうがより効果的です。
アトピーの時にも保湿+保護目的で使うことがあります。
傷口の保護に使うこともあります。
ボクシングでまぶたの上から出血があった時にもワセリンを使っているそうです。
食事前に小さい子の口周りに塗っておくと、かぶれやアレルギー対策にもなります。
ワセリンを爪に塗っておくと、爪切りをした際に飛ばなくなるという豆知識もツイッターで見かけました。
ワセリンの種類 黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイト
ワセリンには、以下のように色々種類があります。
- 黄色ワセリン
- 白色ワセリン
- プロペト
- サンホワイト
下のものほど純度が高いと言われていますが、それぞれの実際の純度がどれぐらいなのかははっきりとした記載はありません。
サンホワイトは白色ワセリンと比較すると不純物が1/4ぐらいなのかもしれません。
参考:サンホワイトホームページ図5
純度が高いものが良ければ、サンホワイトが良いかもしれません。
市販で買う場合には純度が高いほどコストはかかりますし、実際の効果などに違いがあるかと言われるとなんとも言えません。
我が家では白色ワセリンを使っています。
ワセリンの副作用 デメリットはないの?
ワセリンの副作用:接触性皮膚炎があるが、頻度は高くなさそう。
白色ワセリンの添付文書の副作用の欄には、「接触性皮膚炎」のみが記載されています。
私はワセリンによる接触性皮膚炎の症例を見たことはありません。
白色ワセリンで接触性皮膚炎が起こる人は、かなりの数の軟膏が使えないことになるので困ることが多そうです。
デメリットとして、塗ったところがベタベタ&テカテカします。
外出直前に塗るとしばらくベタベタ&テカテカが続きそうなのでご注意下さい。
うちの子達は毎晩お風呂上がりはベッタベタのテッカテカですが、気にせず使っています。
ワセリンのデメリット:衣類の黄ばみの原因?
ワセリンは衣類などが黄ばむ原因にもなるとも言われています。
ワセリンを落とすため専用の洗剤もあります。
私は使ったことはないですが、Amazonの口コミを見ると結構使えそうではあります。
その他にも、熱湯などを使ってワセリンを落とすことも出来るようです。
ワセリンを清潔に使わないと菌が繁殖しているかも?
ワセリンに限りませんが、塗り薬は清潔に使うようにしましょう。
汚い手で塗り薬に触れると、表面に菌が繁殖する可能性があります。
参考:Creams Used by Hand Eczema Patients are often Contaminated with Staphylococcus aureus
菌が繁殖した塗り薬を全身に塗っていると、肌トラブルの原因にもなりかねません。
子どもの保湿に使う場合などは特に注意したいですね。
ワセリンやプロぺトピュアベールは薬局やAmazonでも買えます。
ワセリンの良いところの一つとして、市販で簡単に買えることも挙げられます。
ドラッグストア、薬局、ベビー用品店、Amazonなどの通販サイトなどなど色々な場所で買うことが出来ます。
病院に受診して保湿剤を処方してもらっても良いですが、時間がかかることはもちろん、かぜなどが感染するリスクもあります。
症状によっては、市販で買っても良いのではないかと思います。
※2019年8月追記
第一三共ヘルスケアから、医療用ワセリン「プロペト」と同一成分の「プロペトピュアベール」が発売になりました。
ワセリンより純度は高いですが、少々価格も高いです。
最近はヒルドイドも市販で買えます。
子どもにとって、保湿はとても大切です。
乾燥しがちなお子さんには、しっかり保湿剤を使いましょう。
赤ちゃんの肌って何もしなくてもつるつるだと思われることも多いですが、カサカサになったり乳児湿疹になったり意外とトラブルが多いですよね。うちの子も結構悩まされて何度も皮膚科に行きました。 皆さんお子さんの保湿[…]
保湿剤として、ヒルドイドが使われることもあります。
下の記事では最新のジェネリックも含めて使用感を比較しています。
ヒルドイドシリーズ、およびそのジェネリック医薬品は子どもの乾燥肌などの肌トラブルにも広く使われる塗り薬です。しかし、ヒルドイドシリーズは種類も多く、使用感なども製品毎に異なります。さらにジェネリックにも特徴的な製品が多いので[…]