小さい子どもは鼻をかめないので、鼻吸い器を必要とする機会は少なくありません。
その中でも広く使われている「ママ鼻水トッテ」の使い方や、良い点と気になる点、我が家での使用体験と患者さんの口コミなどをまとめました。
良い評価も悪い評価もありますが、頻繁に使わないのであれば問題なく使えるでしょう。
鼻づまりで子どもが寝れないので、ママ鼻水トッテを購入
夜間に子どもの鼻が詰まっていて、呼吸がちゃんと出来ているのか不安になるような事は、親なら経験があるのではないでしょうか?
そのような心配があったときに、最初によく選択されるのが、「ママ鼻水トッテ」だと思います。
ドラッグストアでもベビー用品店でもだいたい置いてありますし、値段もそこまで高くないので、とりあえず試してみようか。という気持ちで買われる方も多いです。
我が家で「ママ鼻水トッテ」を購入したのも、しっかり考えての行動ではなく、とりあえずよく見かけるからこれで良いかと考えたからです。
当時は私もほとんど小児科調剤に関わったことがなく、子どもの薬や病気に関わる知識も十分ではありませんでした。
子ども用の薬の味に興味もなかったです。「頑張って飲んでくださいね」などと伝えて薬を渡すことが多かった気がします。
実際に自分に子どもが出来て、薬を飲ませることで初めてわかることはたくさんありました。
ママ鼻水トッテの良い点・気になる点
ママ鼻水トッテは確かに良い点もありますが、気になる点もあります。
実際に使ってみないとわからない事も多いと思いますので、我が家の実体験や患者さん、知人の意見をまとめてみました。
ママ鼻水トッテの良い点
コストが安い
コストが安いのは大きなメリットです。
ネットなら1000円程度で買えると思います。
「これぐらいの値段なら、失敗しても良いかな」と思える値段なので、手に取りやすいです。
使用感に満足出来るのであれば、かなり良い商品だと思います。
多くのドラッグストアやベビー用品店で売ってる
「ママ鼻水トッテ」は知名度も高く、ベビー用品が売っているお店にはだいたい置いてあります。
目にする回数も多く、手に入りやすいです。
ベビー用品店の品揃えの基準はわかりませんが、ドラッグストアでは売れない商品は取り扱われなくなります。
ずっと売り場にあるということは、多く売れており、また使われているということでもあります。
ママ鼻水トッテの気になる点
「ママ鼻水トッテ」で満足出来ている方もいますが、気になる点があって、少し後悔される方がいるのも事実です。
実際に使わないとわからない事が多いのですので、参考までにまとめます。
鼻水を吸うのが大変(肺活量が要る)
「ママ鼻水トッテ」を初めて使ったときの感じたのは、思ったより子どもの鼻水を吸うのが大変だということです。
もっと簡単に吸えるものだと思っていたので、結構大変だと感じてしまいました。
特に女性ではしっかり吸うのが大変かもしれません。
男性の育児参加も増えてきていますが、まだまだ「子どもと一緒にいるのはお母さん」というのが現状だと思います。
我が家の場合も同様で、子どもと多くの時間を過ごしているのは妻です。
もうちょっと簡単に吸えるように改良されると嬉しいですね。
鼻水を吸いきれている感覚がない
頑張って吸えば、子どもの鼻水は吸えます。
ただし、奥の方が上手く吸えないことが多く、鼻水が吸いきれている感覚が少ないです。
鼻が詰まっているから使っているのに、鼻吸いをした後もまだ鼻が詰まっていることもしばしば…
吸わないよりかは良いと思いますが、果たしてそこまで意味があるのか?と考えてしまったことは何回かありました。
感染症がうつるリスクが気になる
「ママ鼻水トッテ」は、子どもの鼻水を直接保護者が吸い込みにくいような構造になっています。
それでも、まったく吸い込まないわけではありません。
私の体感としても、鼻水の細かい飛沫は吸い込んでいる気がします。
鼻水が出るのは、鼻にいるウイルスや細菌などを体外に出そうとする正常な防御反応です。
つまり、その鼻水には菌やウイルスがたくさんいます。
感染症になっている子どもの鼻水を親が吸い込めば、感染リスクはあると思います。
もちろん、一緒に生活しているので、感染リスクをゼロにすることは出来ません。
特に小さい子どもとはくっついて生活していることも多いです。
しかし、少しでも感染リスクを減らしたいなら、鼻水が直接口の中に入らないように、気をつけたほうが良いでしょう。
「ママ鼻水トッテ」は安くて手に入りやすいですが、気になる点についてはしっかりと抑えておきましょう。
もちろん、問題なく使えているご家庭もあります。
ママ鼻水トッテの口コミ【私・知人・患者さん】
私と妻
鼻づまりがひどい時は上手く吸えない。
妻は鼻水が口の中に入ってきて、その後カゼをもらったこともあります。(因果関係は不明)
私の知人
滅多に使わないけど普通に使えてる。
鼻水が口に入ることはあるけど、特に気にしてない。
患者さんA
鼻水・鼻づまりが続いていたので、毎回洗ったりするのが大変でした。
電動鼻水吸引器を使うようになったら、かなりに楽になりました。
患者さんB
年に何回かしか使わないけど、特に困ることもなく普通に使えています。
私が聞いた範囲でも色々な評価がありましたが、そもそも鼻吸い器を持ってない(使っていない)という意見や、その度病院に行くという意見もあります。
個人的には、ちょっと鼻水が出るたびに病院に行っていたら、病院で別の病気をもらったりしそうなので、あまりおすすめはしません。
そもそもあまり鼻が詰まらないお子さんもいるので、必要ないということもあるようですね。
頻繁に鼻を詰まらせているなら、なにかしらの鼻吸い器はあったほうが良いと思います。
「ママ鼻水トッテ」はちょっとした鼻づまりに使う場合や、使用頻度が低いなら問題なく使えますが、本格的に使おうと思うには少し不向きな印象です。
ママ鼻水トッテの使い方【いつから使える?|寝ている時はおすすめしません】
購入を検討されている方に向けて、簡単な使い方もまとめておきます。
「ママ鼻水トッテ」は、感覚的に使える鼻吸い器なので、読み飛ばしていただいても大丈夫です。
ノーズピースを子どもの鼻に入れて、保護者がマウスピースを加えて吸うだけです。
子どもは座っていても寝ていても使えます。
明確にいつから(何歳から)使えるのかという決まりはありませんが、適切に使えば新生児につかっても何ら問題はありません。
ただし、小さい子に使うときほど、強く吸わないようにしましょう。
心配であれば検診の時にでも医師に相談してみても良いでしょう。
寝転んでいる体制でも使えますが、寝ている(眠っている)時に使うと目を覚ますことが多いです。
鼻づまりがひどいなら、寝る前に吸っておいたほうが良いと思います。
使った後は分解して掃除の上、しっかり乾燥させて保管しましょう。
リニューアル後のものであれば、煮沸、電子レンジ、ミルトンなどでの消毒が可能です。
ちなみに、ママ鼻水トッテは専用ケースがありません。
清潔に保管するために容器を用意することをおすすめします。
しっかり鼻水吸引したいなら電動式も検討しましょう
子どもがちいさい間は鼻吸い器は必要となることも多いですが、「ママ鼻水トッテ」はドラッグストアやベビー用品店で買えることが多いので、必要に迫られてから買いに行っても良さそうです。
実際に使っていて、しっかり吸えていないと感じる方は、電動鼻水吸引器も検討すると良いでしょう。
電動鼻水吸引器については以下の記事にまとめています。
値段や使い勝手なども比較しているので、電動鼻水吸引器を選択する場合は参考にしてください。
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