子どものおねしょ(夜尿症)は何歳から治療?相談ができる病院は?【単発ならおねしょパンツも検討】

こどものおねしょは薬局でもたまに相談される内容ですが、お子さんが大きくなるほど相談のハードルが上がっていく印象です。

病院への受診するのも、本当に困ってから「来週おねしょを止めたい」と、受診したと聞くことも何度かあります。

 

薬での治療は可能ですが、安全に使うためには何度か試した方が良いです。
【事前に試す機会がなく、その日だけ薬でおねしょを止める】のは難しいです。

どうしてもおねしょを止めたいような行事などがあるようなら早めに受診する事をおすすめします。

おねしょ(夜尿症)は何歳から気にしたほうが良いの?

本来は小学校入学前後からは、おねしょ→「夜尿症」に呼び方を変えることが一般的ですが、わかりやすくするために「おねしょ」に統一しています。

おねしょ(夜尿症)は何歳から?男女差や、年齢別の割合はある?

子どものおねしょは、「5歳を過ぎて1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されてます。

何年もしてなかったのに、たまたま一回だけおねしょをしてしまった場合などは基本的に含まれません。

男の子の方が女の子よりも約2倍多いとされており、7歳で10%、10歳で5%、15歳で1%と成長とともに改善していきますが成人しても続く人もいます。

 

5歳未満のおねしょは気にしすぎないようにしてあげてください。
育児において、【他の子との過度な比較】はデメリットばかりです。
他のお子さんと比較ばかりせずに、うちの子はうちの子、と考えたいですね。

 

5歳になったからすぐ受診する必要があるというわけではないです。
一つの基準と考えてください。

おねしょ(夜尿症)対策には家での生活指導が大切です

家での生活指導としては以下の事を意識するようにしてください。

  1. 寝る前におしっこをする
  2. 夜間の尿量が多い場合には寝る2~3時間前の水分摂取量を減らす
  3. 膀胱容量が少ない場合にはおしっこを我慢する練習をする

夜間の尿量が多い/膀胱容量が少ないなどは、病院で確認してもらえると思います。

 

是非お願いしたいことは、おねしょをしたことを怒らないことです。

怒られると心理的なストレスを感じて、他の問題につながることもあります。
おねしょをしなかった時は褒めてあげるようにしてください。
改善には時間がかかります。長い目で見てあげてください。

 

寝ている子を無理やり起こして排尿させることは、おねしょの改善には繋がらないとされています。
また、夏場は汗を多くかくのでおねしょが減ることがあります。

おねしょ(夜尿症)治療にはどんな方法がある?

アラーム療法【おねしょ(夜尿症)治療】

パンツに水分を感知するセンサーを取り付けておくと、夜尿の水分を感知し、アラームが鳴ります。子どもがそのアラーム音で排尿を抑制しているうちに、睡眠中の膀胱容量が大きくなっていくといわれています。
アラームで覚醒排尿を促すのが目的ではなく、寝ている間の排尿抑制訓練と考えてください。
参考:夜尿症ナビ

その他の方法【おねしょ(夜尿症)治療】

心理カウンセリング
6ヶ月から1年程度みられなくなっていた夜尿が突然再燃したような夜尿症(二次性夜尿症)など、ストレスが夜尿に関係する可能性が高い夜尿の場合選択されます。

手術治療
泌尿器に器質的な疾患がある場合には、手術療法も行われることがあります。
参考:夜尿症ナビ

薬物治療【おねしょ(夜尿症)治療】

おねしょの治療薬についてはミニリンメルトを使用することが多いです。
薬での治療は、>>夜尿症(おねしょ)治療薬のミニリンメルトは副作用に注意でまとめています。

他にも漢方などを使用することもありますが、漢方に関しては有効性が十分に示されているとは言えません。

おねしょ(夜尿症)を相談できる病院は?

夜尿症が相談できる医療機関については、「夜尿症の相談ができる医療機関」から各都道府県の病院を検索すると良いでしょう。

 

その他の小児科でも相談にのってもらえるはずです。
気になるようなら受診のついでにでも相談してみても良いかもしれません。

 

繰り返しになりますが、【事前に試す機会がなく、その日だけ薬でおねしょを止める】のは難しいです。どうしてもおねしょを止めたいような行事などがあるようなら早めに受診する事をおすすめします。

単発のおねしょ(夜尿症)対策ならおねしょパンツも検討

単発の学校行事などでのお泊りでは、専用パンツが役立つかもしれません。
専用パンツを使う場合も事前に一度試してみた方が安心できると思います。

120cmぐらいから使えて、比較的評価の高いものを選んでみました。
Amazonでは170cmサイズまで取扱があります。

 

親にとっても子ども本人にとっても、おねしょが負担になることがあります。
必要以上には気にしない様にすることも大切だと思います。