春季カタルについて【タリムスとパピロックミニの簡易比較も】

あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、子どもがなりやすい「春季カタル」について紹介します。

春季カタルについて

「春季カタル」は、「症状が強めのアレルギー性結膜炎」と考えるとイメージしやすいと思います。

上まぶたの裏側が小さくボコボコと腫れあがったり、黒目と白目の境目のあたりが腫れるのが特徴とされます。

どのような見た目になるかは、googleなどの画像検索をしてみるとわかりやすいです。

 

症状としては、角膜に潰瘍などが出来て、目の異物感や痛み・視力の低下などが起きて、目が開けられないこともあります。

アレルギーが原因で起こるため花粉の季節に悪化しやすく、「春季」とついていますが、実際はオールシーズン起こりえます。

なお、「カタル」は「粘膜の表層の炎症」という意味です。

 

アトピー体質で、10歳ぐらいまでの男の子に多いとされます(それ以外の人でも起こります)。

失明などに至る可能性は低く、成長に伴い改善していくことが多いです。

ただし、未治療で放置していると、視力の低下につながることもあるようです。
参考:Vernal keratoconjunctivitis: a severe allergic eye disease with remodeling changes.

いずれ改善していくとしても、しっかりと治療をすることが大切です。

 

アレルギーが原因なので、花粉症などのように感染しません。

そのため、感染対策として登校・登園などを控える必要はありませんが、症状がひどければ目が開けられず、結果的に登校など出来ないこともあります。

 

感染はしない結膜炎なので、プール禁止などはないですが、刺激が強いようであれば控えたほうが良いでしょう。ゴーグルも活用しましょう。

春季カタルの治療薬

春季カタルの治療は、かゆみなどの症状を抑えることをメインに考えます。

アレルギーが原因なので、花粉症などの際に使われる抗アレルギー薬の目薬を使用することが多いですが、症状に応じて、炎症を抑えるステロイドの目薬や免疫抑制座の目薬を使うこともあります。

 

点眼薬などで改善が見られない場合などに、外科的処置をする場合もあります。

症状を悪化させないためには、アレルギーの原因を避けることも効果的です。

花粉やハウスダスト、ダニなどのアレルゲンへの対策を行うようにしましょう。

補助的に、涙液の補充をすることなどもあるようです。

 

ステロイドの目薬は色々な種類がありますが、こちらの記事でまとめています。

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春季カタルの治療で使われる免疫抑制剤の目薬には、パピロックミニ点眼液と、タリムス点眼液があります。

パピロックミニは1日3回で副作用が少なめ、タリムス点眼液は1日2回で副作用が出やすいなど特徴があります。

 

それぞれ別にまとめているので、詳しい内容はそれぞれの記事でご確認ください。

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自分たちで出来る、悪化しないための対策としては、花粉症対策と同じように、マスクやゴーグルをすることで多少の改善は見られると思います。

春季カタルと診断された場合には、治療が終わりになるまでしっかりと受診を続けるようにお願いします。