子どもに適切な日焼け止めを考える【効果時間と塗り直し|かぶれを防ぐ】

子どもに適切な日焼け止めを考える【効果時間と塗り直し|かぶれを防ぐ】

夏が近づいてくると、子どもの日焼けについての相談を受けることも多いです。

相談される内容の多くは、以下のような内容です。

・日焼け止めは使ったほうが良い?(日焼けと、日焼け止めへの不安)
・かぶれない日焼け止めはない?
・どれぐらいの時間効果は続く?

私なりの回答をまとめます。

日焼けと紫外線について

日本では「日焼け」でまとめられていますが、おおまかに「サンバーン」と「サンタン」の2種類に区別できます。

サンバーン:紫外線により皮膚が火傷のような状態になること
サンタン:サンバーンの結果メラニンが増加し、皮膚が黒くなる

どちらも主にUVBによって、皮膚のDNAに傷のようなものが出来た後に色々あって(省略)起こります。

過剰な日焼けは、将来の皮膚ガンの原因の一つにもなると言われています。

 

過度な日焼けには気をつけたほうが良いですが、日光に当たらないほうが良いというわけでもありません。

適度に紫外線にあたることで、体内でビタミンDが合成されます。

特に母乳栄養の赤ちゃんにとっては、貴重なビタミンD源になります。

関連記事

母乳育児はメリットも多いですが、一部の栄養素が不足しやすい点には注意が必要です。母乳育児の子どもに不足しがちな栄養素の一つとして、「ビタミンD」があります。 最近は共働き世帯が多いため、完全母乳育児の割合は[…]

母乳育児はビタミンD不足による「くる病」に注意【子ども用サプリもあります】

過度な日焼けにはならないようにしましょう。

日焼け止めの効果時間【塗り直しは重要!】

過度な日焼けを防ぐための方法としては、日焼け止めの使用も検討しましょう。

日焼け止めの指標として「SPF」と「PA」の2種類があります。

 

SPFはUVBを防ぐ効果、PAはUVAを防ぐ効果の指標となります。

SPFは数値が高いほど、PAは+が多いほど効果が高いことを示しています。

 

日焼け止めの効果時間として、SPF1が20分間効果があるとされています。

つまり、理論上はSPF30なら600分(10時間)効果が続く計算になります。

ただし、現実的には、そんなに効果は続きません。

 

日焼け止めの効果が長続きしない理由の一つとして、日焼け止めを塗る量が少ないです。

SPFなどの数値は「1平方cmあたり2mgずつ皮膚に塗ること」を前提としています。

しかし、それだけの量を塗ると肌はかなり白くなるので、十分量使えている人は少ないです。

日焼け止めは十分量塗られていいないという報告もあります。

 

また、日焼け止めは汗などでも落ちますし、顔を拭いたりすることでも落ちていきます。

そのため、十分な効果を持続させたければ2時間おきに塗り直したほうが良いと言われます。

かぶれを減らしたいならノンケミカルの日焼け止めのほうが肌に優しそう

日焼け止めによる肌荒れやかぶれを減らしたいのであれば、ノンケミカルの日焼け止めを選んだほうが良さそうです。

日焼け止めには紫外線散乱剤や紫外線吸収剤などが使われており、紫外線吸収剤のほうが安価ですが、肌荒れの原因になりやすいです。

 

日焼け止めにおける「ノンケミカル」という言葉は、紫外線吸収剤が含まれていないものを指しています。

私としては、紫外線散乱剤も基本ケミカルなものだと思うのですが、ややこしくなるので黙ります。

 

ノンケミカルの日焼け止めでもかぶれたりかゆみが出ることもあります。

もともと皮膚が荒れていると刺激を感じやすくなりますし、紫外線も通しやすくなってしまいます。

 

皮膚の保湿などで軽減する事もあるのではないかと思いますが、かぶれがひどいようならすぐに使用を中止しましょう。

余計な肌荒れを防ぐためにも、日焼け止めは毎日しっかり落とすようにしてください。

日焼け止めの懸念点【肌から吸収される可能性?】

少し脱線する内容ですが、日焼け止めの成分が肌から吸収されているとの報告があります。

参考:Effect of Sunscreen Application Under Maximal Use Conditions on Plasma Concentration of Sunscreen Active Ingredients: A Randomized Clinical Trial.

 

この結果を受けての追加研究で、6種類の有効成分(avobenzone, oxybenzone, octocrylene, homosalate, octisalate, and octinoxate) が吸収されていることも確認されています。

参考:Effect of Sunscreen Application on Plasma Concentration of Sunscreen Active Ingredients: A Randomized Clinical Trial.

 

ここで伝えたいことは、「これら6成分を控えましょう。」ということではありません。

過度な日焼けが健康を害することは間違いないですし、その対策に日焼け止めを使うことは有用です。

この項目で伝えたかったことは、 皮膚からも色々吸収されているということです。

 

「オーガニックは安心」という印象があるかもしれません。

実際に安心かどうかは製品によると思いますが、「オーガニック製品にはたくさんの成分が入っている」ことは間違いないと思います。
※一つの植物にもたくさんの成分が含まれています。

 

オーガニック製品がアレルギーなどの原因になることは十分考えられます。

日焼け止めも皮膚から吸収される可能性がある以上、使い始める場合には注意が必要です。

 

そのため、日焼け止めなども信頼できる会社の商品を選ぶほうが無難ではないかと考えています。

適切な量を使わないと効果が不十分になりますし、あまり過剰に使うのも少々心配です。

製品の使用上の注意に従って使うようにしましょう。

子ども向けのおすすめ日焼け止め

子ども用の日焼け止めはどれぐらいのSPFやPAが適切なの?

日本小児皮膚科学会のホームページには以下のように記載されています。

低刺激性と書いてあるものを選び、防御指数は、日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。汗や水で落ちにくい、ウォータープルーフの製品であればなお効果的です。
引用:日本小児皮膚科学会

SPF50ではダメというわけでもないでしょうが、塗り直しを前提で考えればこれぐらいのものでも十分だと思います。

ドラッグストアなどで、適切なものを選んで購入すれば良いでしょう。

 

参考までに、ピジョンの以下の日焼け止めなどがあります。

SPF15の商品はウォータープルーフではありませんが、おさんぽぐらいならこれで十分だと思います。

SPF35の商品は、ウォータープルーフなので、汗や水にも強いですが、その分洗っても落ちにくいものが多いので、石鹸などでしっかり洗い落としてあげてください。

 

どちらも紫外線吸収剤不使用との記載があるので、ノンケミカルの日焼け止めですし、無着色・無香料、 皮フ科医による皮フ刺激性テスト済みです。

このシリーズの子ども用の日焼け止めは、SPF15~50+まであります。

ドラッグストアでもよく見かける日焼け止めです。

最後に:日焼け止めに抵抗感があるなら

日焼け止めに抵抗感がある方は、服装に気をつけることでもある程度は日焼け対策が出来ると思いますが、衣服で隠せない部分(顔や指先など)だけでも日焼け止めの使用も検討してみてください。

 

子どもは体温調節が苦手で、熱がこもりやすいので、衣服だけで対応するのは個人的にはあまりおすすめできません。

季節によっては熱中症の原因にもなりかねません。

 

過度な日焼けを予防することは、肌のためにはとても大切です。

日焼け止めをうまく利用してもらえればと思います。