虫歯予防に効果的なフッ素(フッ化物)を利用しましょう【フッ化物洗口液は市販されています】

虫歯予防に効果的なフッ素(フッ化物)を利用しましょう【フッ化物洗口液は市販されています】

お子さんの虫歯が心配だったり、実際に対策をされている保護者の方は多いと思います。

歯みがきをすることや、定期的に歯科受診をすることはもちろん大切ですが、「フッ素(フッ化物)」も根拠ある虫歯予防とされています。

 

2017年の歯科医師国家試験でも、以下の問題が出題されています。

齲蝕予防の効果でエビデンスレベルが最も高いのはどれか。1つ選べ。
a フッ化物の応用
b 定期的な歯科検診
c 水流圧洗浄器の使用
d デンタルフロスの使用
e 甘味食品摂取量のコントロール

※齲蝕:虫歯のこと
※エビデンスレベル:根拠の強さ

もちろん正解は「a フッ化物の応用」です。

 

これだけで十分信頼に値する情報と考えることも出来ますが、自分なりにフッ化物(フッ素)の虫歯予防効果について考えていきたいと思います。

なお、歯科関連については私の専門ではありません。

信頼できる情報と、一部の気になる報告に絞って検討していますが、詳細情報はかかりつけの歯科医師にご相談ください。

フッ素(フッ化物)の虫歯予防効果とフロリデーション

コクランレビュー(信頼のある報告だと考えて下さい)では、局所フッ化物による虫歯予防効果を確立したものとして報告しています。
参考:Topical fluoride (toothpastes, mouthrinses, gels or varnishes) for preventing dental caries in children and adolescents.

 

別のコクランレビューによると、15813人の子どもと青年を対象とする37件の試験のデータにおいて、フッ化物洗口液の定期的な使用が永久歯の虫歯を減らすことに関連していることが確認されています。
参考:Fluoride mouthrinses for preventing dental caries in children and adolescents.

 

フッ化物が入っている歯みがき粉と入っていない歯磨き粉で比較して、虫歯予防にフッ化物入りの歯磨き粉のほうがメリットがあるとも報告しています。
参考:Fluoride toothpastes of different concentrations for preventing dental caries.

 

このように、フッ素(フッ化物)には虫歯予防効果があるというデータが出ています。

フロリデーション(水道水にフッ化物を加える)をしたり、フロリデーションが出来ない地域には子どもにフッ化物のサプリが処方される国もあるほどです。

 

フロリデーションはWHOも「安全かつ経済的である」と報告しており、欧米などの多くの専門機関が推奨しています。

フロリデーションされている場合、フッ素の過剰摂取にならないように注意する必要はありますが、病気や金銭面などの理由で歯科受診出来ない人にも虫歯予防効果が届きます。

 

フッ素は様々な食品にも含まれており、フロリデーションされた水道水は、緑茶と同じかそれ以下のフッ素量と言われています。

日本では過去に一部地域で行われていましたが、現在では行われていません。

それもあって、日本ではフッ素摂取量が少ないと言われています。

日本ではフッ素摂取量が少ないとWHOにも指摘されています

1985年にWHOは日本について、「砂糖消費量が少なく、優れた歯科医療が行われているが、他の先進国と比較すると最も重要なフッ化物の利用が十分でない。」と評価しています(一部抜粋)。

日本は欧米(アメリカやフィンランド、デンマーク、オランダなど)と比較して、砂糖の消費量は1/2~2/3倍ですが、虫歯の本数は2~3倍あるそうです。

 

まさにその原因が「フッ素(フッ化物)」だと考えられてます。

フッ化物を大量に取れば良いというわけではなく、虫歯予防などの効果とフッ素症などのリスクのバランスを取る必要があります。

 

フロリデーションされていない日本で心配する必要はないかも知れませんが、妊婦さんに関しては、フッ化物は過剰摂取しないほうが良いかもしれません。
参考:Association Between Maternal Fluoride Exposure During Pregnancy and IQ Scores in Offspring in Canada.

また、妊婦さんがフッ化物サプリメントを摂取しても、子どもの虫歯予防にはつながらないようです。
参考:Fluoride supplementation (with tablets, drops, lozenges or chewing gum) in pregnant women for preventing dental caries in the primary teeth of their children.

 

薬などに限りませんが、過剰に摂取することが良いことではなく、必要な時に適切な量をとることが大切です。

フッ化物も同様で、急性的・急性的に過剰摂取にならないように注意が必要ではあります。

ただし、フロリデーションなどが行われていない日本においては、歯医者でフッ素を塗ってもらったり、フッ化物の洗口液を適切に使用して問題になる可能性は低いでしょう。

 

虫歯予防という観点では、フッ化物(フッ素)が日本においては不足しがちだということは間違いなさそうです。

フッ化物洗口液は市販でも購入できます

フッ化物の洗口液は市販でも第3類医薬品として販売されており、ネットでも購入することが可能です。

私は「クリニカ フッ素メディカルコート」という商品を使っています。

 

フッ素洗口液は4歳から使えますが、毎日使うものなので飲み込まないように気をつけることが大切です。

しっかりうがいが出来るようになってから使用することをおすすめします。

以下の記事で、使用感や安全性などについてまとめていますので、ぜひご覧下さい。

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歯医者でフッ素を塗ってもらったり、フッ素洗口液を利用することで、虫歯を予防していきましょう。

もちろん、歯みがきも大切です。